掻き落とし

モルタルなどの表面が完全に乾く前にコテ・ブラシなどで引っ掻き、表面に細かい凹凸のある表情にする左官ならではの伝統的な装飾工法です。
骨材が表面に浮き出し、独特のざらざらした模様を形成することで、優しく深みのある肌合いと質感に仕上がり、品格のある佇まいを実現できます。
一般に、混入された骨材の粒度が大きければざっくりした表情になり、逆に小さいとしっとりした表情になるとともに、掻き取り量の多少により風合いに微妙な変化をつけることができます。
(最近では安価な吹き付けによる工法もありますが、鏝塗りの方が圧をかけるので密着度が増し、ひび割れが起きにくい耐久性のある壁になると評価されています。)
左官職人の卓越した技術と経験値により、落ち着いた質感や柔らかい佇まいを表現できるため、高級住宅の外壁や塀などに多く使用されています。

施工に適した材料 外壁・内装
価格の目安 8,000円~/㎡(100㎡以上、仕上げのみの標準価格)
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