塗り替えリフォームのお引渡し
スイス漆喰・カルクウォールの室内塗り替え工事が完了しました。
完成・引越しが済んだリフォームの施工例をご紹介します。
場所は千代田区永田町の高級マンション
皇居や国会議事堂にもほど近い閑静な環境です。
この日はお引越し後の補修工事でおうかがいしました。
リビング・ダイニング、吊り天井のほのかな明かりが白い壁に映えます。
マンションならではの、梁を有効にデザインとして取り込んだ
こういう出っ張り・ひっこみの多い作りは大工さんも腕のみせどころですが、
左官屋さんの仕上げ次第で出来栄えに差がつくのです。
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このお宅はもとは事務所として使われていたところを
住居にするため、完全なスケルトンリフォームとして空間をフルチェンジ!
躯体のコンクリートまであらわにした状態から、間仕切りをつくりなおし、
ドアや建具、水周りをすべて新しくするという数ヶ月にわたる大掛かりな工事。
通常、われわれ仕上げ業者は塗り終わったところで、引き上げるので
このように家具や調度品がおかれたお部屋は見ることはないです。
今回はお客様の許可をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
天然素材しっくいの白い壁には、植物が良く合います。
しっくい壁は空間のCO2を吸収し固まっていく。
そして、塗り壁には湿度・温度をひとの暮らしやすい設定に保つ機能があります。
今回、天井・壁は基本的にスーパーフラットな押さえ仕上げ。
お客様は、できる限り「塗りムラ」や「鏝波」の見えないマットなしあがりをご希望。
ただし、テレビ台の後ろの壁と、冒頭にご紹介した大きな絵が飾られた玄関ホールの一面は
鏝を引き摺った独自のパターンをご提案させていただきました。
パターンの良いところは、圧倒的にボリューム感を出せること、
そして陰影によってデザイン性を表現できること。 照明効果が映えますね。
また、傷や汚れによる補修の必要があった場合にメンテナンスが容易に行え、
部分的にタッチアップで目立たないという利点があります。
*写真ではなかなかお伝えしにくいのですが、この和室は刷毛でひいたようなパターン仕上げです。
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では、マットなしあがりの壁の場合はどうする?かといいますと
クリーム状のしっくい・カルクファルベでローラー・刷毛で重ね塗りできます!
この場合は全体を塗る必要があります。
ですから家具を動かしたり、少し大掛かりな工事になりますね。
でも、壁自体、静電気を発生しないのでほこりが付着しにくく、アレルギー対策にも有効。
さらにカビや汚れにも強いという特性をもっているので(理論上)半永久に!白さがつづきます。
まさに、ヘルシー(健康)で丈夫、エコにも役立つのが自然素材「しっくい」の塗り壁なのです。
昔はおじいちゃん・おばあちゃんの家に当たり前にあった「漆喰の壁」、
今はスイス漆喰・カルクウォールで最高級の最先端な壁になるのです!
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そうそう、この日は柱の角部の欠けや当たり傷、
明かりの具合で気になる若干の塗りの「ムラ」など数箇所を補修させていただき、
無事にお引渡し完了とあいなりました。
最後は、お客様にも大変ご満足いただけよかったです。