「蔵の仕事」 2件もいただきました~~!
八幡工業では今、土蔵に携わる仕事をしています。
それも同時にふたつ!
さまざまなご縁でいただいた工事ですが、
「蔵」といっても施工内容はまったく異なります。
1件は、土蔵の改修工事
現場は青梅(おうめ)です。
大きなお屋敷の奥にあるりっぱな蔵。
我々が工事で入った時点で、痛んだ漆喰は剥がされ
部分的に下地の竹コマイまで見えている状態。
聞くと現在まで何度かの改修工事を経ているとのこと。
何代にもわたって大切に使われてきたのがわかります。
今回は耐久性をあげる目的で
ブロックで下地を土台からしっかり作り直してありました。
ここまでは工務店さんの仕事。
ここからが左官屋さんの仕事。
全体を見て回り、土の弱いところはハンマーで落としてしまいます。
八幡社長、はつっています。
「ハツリ」とは建築用語で「表面をけずりとること」
今回は「蔵」仕事の経験豊富な ミヤビ工芸の
大久保さんに現場管理と施工指導をお願いしています。
下に落ちた土は再利用できるので、古い漆喰や竹・縄は選別しておきます。
あらたに入荷した荒木田土とブレンドして最高の土にしていきます。
平行して壁洗浄をしたのち、全体にシーラー処理を施します。
そして必要なところに新しい竹を入れます。
このあとの工程はこまかい作業が多義にわたるので、つづきはまたの機会にしますね。
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さて、もうひとつの「蔵しごと」
場所はうってかわって世田谷です。
住宅街の中に忽然と!といった風情の蔵。
これは長野県 飯山市から移築したという由緒のある土蔵です。
立派な観音扉は切りとって遠路はるばる運ばれてきました。
この蔵は完成したら、ギャラリーとして開かれた空間として
広くみなさんに利用、見学させていただけるそうです。
楽しみですね。
内部、小屋裏を支える梁には大正13年と書いてあります。
西暦で1924年 およそ90年もの!!!ということです。
というわけでこちらの施工状況もまたお知らせさせていただきますね。
お楽しみに。