晴れときどき現場、「シラス壁」編。
こんにちは。
神出鬼没、あっちこっち飛び回ってます営業サイトウ
今回は先日、休日出勤までして納めた現場のご報告です。
みなさんは塗り壁というとどんなものを思い浮かべますか?
土、しっくい、珪藻土、モルタル・・・
今回、ご紹介するのは「シラス壁」という塗り材。
この日、営業サイトウが弊社先鋭スタッフとともにむかったのは
住友そっくりさんの現場、浦安のマンションリフォーム。
もったいぶらず、さっそく「完成写真」お見せしましょう。
お仕事完成で一安心の腕扱きの3人 (左から フィニッシュ不動、ハッピー小川、チーフ江端)
このお部屋、奥の壁天井からスクリーンが降りてきて
プロジェクターで映画が見ることができるのです!
天井には専用のスピーカーボックスまで付けられてます。
いいですね???。
もしお施主さん、このブログ見てらしたらワンポイント!
この壁、スクリーンいらないかも(笑)
そのくらいバッチリ平滑にスーパーフラットに仕上げましたから。
ちなみにプロジェクターはここに天吊りされるらしい。
廊下
この天井部のRが見せ場!
これ手作り
壁・梁・柱 すべて同じ質感で仕上げることができるのは左官ならではの技。
施工前の状態がこれ↓
で、施工後がこう!一目瞭然でしょ。
今回使ったのは、高千穂シラスの中霧島壁ライト
厚みは2.5?。
純国産、宮崎の中霧島(なかぎりしま)から産地直送の材料です。
独特のクセはありますが、いい塗り感。
シラスの粉はさらさらとした砂のような粒子。
珪藻土や石灰石は焼かないと粉にならないのですが、
マグマセラミック・シラスは山から掘ってきたら、天日干しで完成の材料。
粉砕のための大きな機械や、工場も必要ない、
ひとの手だけでつくっているというなんともローテクな製造法。
水を加えて撹拌したらすぐ塗れます。
ニオイもなく、塗ってる最中もきもちいい感じ。
職人さんいわく、水引きのタイミングの見極めがむずかしい。
って、今回 お施主さんのたっての希望で
「スーパーフラット」仕上げ!・・・・だから最後にコテで押さえるのがポイント。
メーカーの担当さんに伺うと、本来フラット仕上げは推薦していないとのこと。
本来この材料の持ち味である『多孔質の性能』を十分に発揮するには
フラットより、櫛引や、さっくりざらっとした仕上げで表面積をあげる必要がある。
さらに材料の特性で、乾きが一定しないのでムラがでやすいのです。
というわけできれいに仕上げるためみんな苦労してました。
最初のR の天井を仕上げているとこですね。
すべてこうして手作業でやってます!
材料メーカーさん「高千穂シラス株式会社」のカタログを
見ると、村の農家の方たちが製造に参加している写真があります。
http://www.takachiho-shirasu.co.jp/
「手から手へ」
手作りの材料を、我々左官屋さんも手渡しでお客さんのもとへ
「安心で健康・快適な壁」というかたちでご提供している。
あらためて「左官職人さんは製造業であり、同時にアーテイストでもあり」
かつ、時にお客さんと話し合いご希望をお伺いする機会も多いサービス業でもある。
今回のように、たとえメーカーがおすすめしなくてもお客さんがお望みなら
『できる限りのおもてなしの』対応をさせて喜んでいただく商売。
・・・・・・・と実感。
さて、最近 「八幡工業は、スイス漆喰しかやらないのでしょう?。」
といわれます。
ちょっと待ってください!
もちろん、ここ数年はカルクウォールの施工ではどこにも負けない施工実績と経験ですが、
けっしてそれだけ!ってわけではなく、もともと日本の漆喰はもちろん、
日々、モルタル系、石膏系、土系、樹脂系・・・・とさまざまな材料に触れています。
その中で培った技術や経験、そして環境や健康によりよい材料を!
という思いからスイス漆喰とつながったわけで、
住む人が、建てる人が選んだ材料が良いものであれば
どんな材料もいとわず施工いたします。
おもてなしの心で。