たたきくん施工のご報告
先日おこなった左官工事 その名も「たたきくん」。
普段は営業でジャケット姿の斎藤ですが、
この施工に関しては作業着に着替えての出動。
現場は成城の新築、桜満開の日でした。
この白いお屋敷の玄関ポーチとホール、あわせて10?を施工します。
「たたきくん」とは、
玄関や土間などに水を流さずに石目が出せる 新しい床化粧の工法。
モダンデザインの住宅にもあう、珪藻土を配合した仕上材です。
最初このお話を工務店さんからいただき、疑問に思った点、
「えっ?? たたき仕事、しかも洗い出しのように石目が出る!!」
どうやって施工するの・・・・
メーカーさんに説明を聞き、なるほど!なかなか興味深い材料だ。
それで、会社にお願いして現場にでたという次第。
http://www.futaseyogyo.co.jp/tatakikun/
これが今回の完成写真。
土の中につぶつぶの石があるのがわかります。
ところが実際「叩いて」ないのですよ。たたきくんなのに・・・
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工程は大きく3つにわかれます。
初 日:モルタル下地処理 (施工後01週間乾燥)
2回目:たたきくん施工 (施工後03日間乾燥)
3回目:表面処理仕上げ ?(施工後03日間乾燥)
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まず、表面に石目を出すというと
「洗い出し仕上げ」が一般的。
こちらは弊社で以前施工した「洗い出し」 2種
この作業には大量の水を流すという工程があり、
実際には、排水処理の問題と周囲の環境条件をクリアーする必要があります。
そしてこちらの写真が、本来の「三和土(たたき)」
川崎の民家園に展示されている農家の土間、
中心に土かまどがあり、その周囲の床の土がまさに「叩き」つき固められている。
わたしはこの2つの工法をどうやって組み合わせるのか!・・・・が疑問だったのでした。
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まず、事前にモルタル下地処理。
たたきくんは、しあがり10ミリの工法なので、付きしろまでモルタルで平らにならします。
そして1週間しっかり乾燥期間をおいたのち、現場へ。
ちり埃を、しっかり掃き清めたのち
専用のプライマーを塗布します。
接着効果を高め、吸水調整をする効果があります。
乾いてから下塗り材の塗りつけ。モルタル色です。
1.5?2ミリの厚みで塗りつけます。
乾ききらないうちに、追っかけで「たたきくん」仕上げ材。
あらかじめ硬化液を水で溶き、仕上げ材の土をハンドミキサーで撹拌。
ちなみにたたきくん、色は6色あり、
今回はお施主様 「ちゃ」をご所望。
まずは、仕上げ材を塗り広げます。
8ミリ厚になるまでコテ圧をかける。
そしてもうひとりが丸石を散布
順番が入れ替わりましたが、
今回は立ち上がり部分も石をつけたいとの指示、
まずは立ち上がり部分を最初に仕上げました。
ところで、しあげ材料1袋(15キロ)に対して
石は200グラム・・・・・・少な目かな、まばらです。
オプションで石の追加もできるようですが、標準で もうちょっとほしいところです。
木鏝で押さえて、表面を整えます。
下地から2層になってるのがわかります。
塗り終わって30分から1時間くらいたって、
乾き具合を見てスポンジで表面のノロを拭き取ります。
この日はここまで。
3日間踏まれないように養生して乾かします。
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最終工程 表面仕上げ。
まずは、刷毛で砂を払います。
いい感じに石が顔を出しました!
この浸透性硬化材 ピーセブンを原液で刷毛&ローラーで塗ります。
塗ったすぐ湿った状態はトップコートクリアーな感じ。
乾くとしっかりマットで土の風合いがもどります。
これで、水は吸い込むが、汚れははじく!
温かみのある、いい仕上がりになりました。
いかがだったでしょうか、
八幡工業はこんな施工もいたします!
センスの活きる、デザイン性の土の床
お宅でもいかがですか。