「この壁、ぬりたて!」につき。
あたらしいリフォームの事例報告です。
渋谷のマンション、お客様は若いご夫婦、の新居。
仕上げはスイス漆喰カルクウォールの白い壁。
施工責任者はヤワタ工業中堅・平野さん!
現調に行った私の予想では一週間はかかるかな・・
と思っていましたが、キッチリ早っ、5日で納めてくれました。
さすが!平野大将。ありがたや??。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、お施主様、工務店さんに必ずお願いしていることがあります。
数日間養生・乾燥期間が必要です!と。
左官の仕事は、壁であれ床であれ、塗ったあとすぐには触れません。
よく、塗装屋さんが 「ペンキ塗りたて」って札を貼りますが、
左官も 「この壁、ぬりたて!」 なのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現場監督さんや設計担当者の方と打合せで、
工程表を見て 『左官屋さん、何日かかるの?』
私、「一週間いただきます(内装の場合)」
「4週間は最低でもみつもってください(外壁の場合)」
監督 『・・えっ、そんなにかかるの・・・!!!!!』
私、「ええ、かかります。」
はじめて塗り壁という「湿式工法」に直面した方々は一様に驚き、
そして工程の見直しを余儀なくされるのです。
これには私も申し訳ないな・・・と思いつつも
(心を鬼にして) キッパリ 「かかります。」 といわせていただきます。
とくに外壁は、モルタル下地で下塗り・中塗りとそれぞれの工程の後に
一週間の乾燥養生期間が必要です。
乾燥が不十分だと、ひび割れや剥がれの原因になるのです!!
また、雨や風など天候の影響もあるので、余裕をもった工程管理をお願いしています。
*モザイクタイルとのコントラスト、美しいですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
塗り壁は、たとえば室内の施工の場合、
塗り終わって乾くまで、2日間は触っていただきたくない。
だから、乾燥期間を見込んで少し余裕をもってスケジュールを組んでもらうのです。
・・・・・・・・・ ただし、こんなおもしろい実例があります。
施工したのはマンションのベッドルーム。
塗って引き渡したその夜からお客様は部屋の真ん中にペッドを置き
お休みになりました。 ????仕上がった壁に触らないというお約束で。
お客様、次の日にとても気持ちよく熟睡でき、朝も清々しかった。
と、いってくださいました。
スイス漆喰は、臭いがまったくない材料なので、塗ったその日でも安心。
逆にハウスシックの原因、有害化学物質のホルムアルデヒドも吸着分解してくれます。
壁紙やペンキはどうしても匂いがつきものなのに対して、
その日のうちに休める! すごいと思いません!?
ただし、注意。湿度が急激にあがります。
塗った次の朝、現場に行くと サッシのまわりとか結露がすごいことになってます。
これはマンション特有の高い気密性のため。
ですので、できれば窓を少しあけていただくか、
送風機や除湿機で対応していただくようにお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
では、しっくいVS ビフォアー&アフターをご覧ください。
ぬりたて!でも大丈夫な スイス漆喰カルクウォールによるリフォームの全貌です。
営業・斎藤の とれたて、ぬりたて現場レポートでした!