2025.02.12 レームプッツ

「地層」土壁を施した 個人邸の内部を公開(前編)

千葉県 船橋のH様邸に完成した土壁をご覧ください!!

 

 

◆ソイルクレドとレームプッツで構成した「地層」の土壁

 

*階段手すりをシンプルな鉄のポールにすることで、
お客様は この壁を よく見えるように してくれました!

今回は、施工の前段階の流れを中心にご紹介してまいります。

 

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船橋市に新築戸建てを建築中のお客様より
お問い合わせいただいたのは2024年の夏

 

内装壁面(ひとつながりの場所で面積30㎡)を 土壁の
左官仕上げで検討しておりますがご相談可能でしょうか。

 

・・・というご要望でした。

 

お電話とメールでやり取りして、今までの事例などをご紹介しました。

 

例えば、Plan.A 「版築」

■  2023年 東京八重洲の店舗にしつらえた 「版築仕上げ」

https://www.yawata-sakan.com/blog/22962

 

PlanA :版築 グラデーションのイメージのラフスケッチ

 

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Plan.B 「掻き落とし」

 

■  2022年武蔵小山に完成した「かなめのもりのビル」の土壁

https://www.yawata-sakan.com/blog/22871

 

以上2種類の仕上げプランで概算見積もりを提出したところ、

Plan.A 「版築調」がお気に召し、金額感も問題ないということで

お受けする方向で、現場に打ち合わせに伺いました。

 

◆ 屋上から2階フロアー

*下見打合せに伺った時の状況 まだ、階段はなく はしごでした。

(断熱材が注入済み、このあと大工さんが石膏ボードを貼ります。)

 

 

◇イメージスケッチ その1

土壁でグラデーション調にした場合

 

 

◆2階 フロアー
中央に あるのは、これから壁に貼られていく 石膏ボードです。

 

 

 

◇イメージスケッチ その2

まっすぐな 版築のラインではなく、
ラフな「地層」のような壁にしてほしいという方向性に変わりました。

 

 

土壁の サンプルを現場にお持ちして

実際に 壁に立てかけてみました。

 

 

砂利の粒だち感など、実物でご覧いただき

イメージをふくらませていただきました。

 

後日、色見本用のブロックを作成

ソイルクレド茶色ベースに黒の顔料を濃淡6色の調合

 

900角サイズのパネルに4色で展開した模型に落とし込みました。

*夜の照明が当たった感じ けっこう暗いようにも見えますが・・・

 

上と同じパネル

*日中光ですとこんな感じです。 2階から屋上にかけては昼間はこうなる。

後日、お客様はショールーム・ナチュラワイズにご来店いただき、

上記のパネル見本を ご覧いただき より仕上がりの実感を深めていただきました。

 

2階から1階を見下ろす

(*階段設置前)

 

階段設置後に石膏ボードが貼られました。

左官下塗りをしたのちに

地層のラインをフリーハンドで墨出ししました。

 

◆そして完成
「地層」土壁塗りが終わった様子です。

 

◆窓周りの 抱き部分

 

「地層」土壁ならではの断層が厚く重なって見える見せ場!!!です。

 

◆ ここで、お客様の ナイスなアイデア!!

「コレクションの縄文土器を 地層の下の方に入れたいです。」

 

時空を超えて 古代と、現代が 交わる壁!!!

さあ、ますます楽しみが増しますね~~~。

 

 

最終的には、

4色の土で ランダムに構成された複雑な作業計画となります。

 

というわけで今回は、施工の前段階の流れをご紹介しました。

 

このように、お客様や大工さんとの連絡、ご提案、サンプル作成、お見積もり

そして、ようやく最後に「左官工事」となります。

なかなか長~~~い道のりなのですが、

お客様のご要望と イメージをいかに現実の壁に仕上げるか、

見たこともないものを 左官で鏝で作り出す !!

 

これが、八幡工業左官なのです。

 

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施工の様子は、次回のブログでじっくりご紹介します。

 

そして、今回の施工の注目ポイントは、

世界初の試み!!!!!

【レームプッツ】と【ソイルクレド】

ハイブリットな土壁材料のマリアージュです!!

 

 

【ソイルクレド】: 天然真砂土配合の左官仕上げ材

有限会社八幡工業・株式会社KSAG・材料メーカー の3社で共同開発した土壁専用のバインダーです。

オリジナルのカラーバインダーに砂と土とを絶妙な割合で混ぜあわせることで

独特なテクスチャーを作ることができます。 厚みは10ミリ以上の塗り付けが可能です。

 

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【レームプッツ】

スイス粘土壁材・レームプッツ

LEHMPUTZE(レーム・プッツ)は、200万年前の地層が氷河により削られ生成された、

きめ細かい粘土を原材料とした天然氷河粘土の内装仕上げ塗壁材です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

レポートは、施工にも参加させていただきました八幡工業 営業の 斎藤でした。

後編 もお楽しみに。

 

「地層」土壁を施した 個人邸の内部を公開(後編)

 

速報!!!!!

2025年3/4〜7までの4日間、イケダコーポレーションさまが
東京ビッグサイトにて開催のJAPAN SHOP2024に出展決定。

ブースではスイス粘土壁材レームプッツの展示を行います。
機能性では安全安心な住まいを、意匠性では室内に彩りを添え、
サステナブルな建材としても注目の「粘土」による壁仕上げをぜひご覧ください♪

https://messe.nikkei.co.jp/js/

 

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