2024.07.10 カルクウォール

堂々たる左官仕上げの邸宅(漆喰内装・洗い出しetc)

暑い日が続いておりますがみなさまお元気でしょうか?

今回は「左官仕上げ盛りだくさん」の注文住宅をご紹介します。

 

自然素材にとてもご理解のあるお客様と

左官の特性を知り尽くした設計士さん、

工務店の大工さん、外構工事の専門家、

そして、八幡左官の職人、みなさんとの出会いによって

2024年、堂々たる左官仕上げの邸宅が完成しました。

 

■  足立区竹の塚  S様邸

正面からはフラットに見えますが  二階建てなのです。

玄関までのアプローチ は、

スリランカから運ばれた自然石の重厚な階段が気分を高揚させてくれます。

 

さて、八幡工業が担当したのは以下の左官仕事になります。

・およそ500㎡の内装壁・天井はスイス漆喰カルクウォール塗り

・そして、外構は基礎部分 モルタル仕上げ

・ガレージ土間 生コン押さえ仕上げ

・エントランス床 洗い出し仕上げ

・シャッターゲート壁面  ドイツ漆喰Stoシュトー仕上げ

 

*ちなみに外壁は別の左官屋さんが同じくStoシュトーで仕上げています。

 

植栽も終わり、出来立てほやほやのガーデニング

 

それでは、「生コンの洗い出し仕上げ」 からに見ていきましょう。

 

朝早く 左官屋が作戦会議中!

後姿は陣地指揮をとる八幡社長。

この日、左官職人は 6人態勢で臨みます。

 

天気予報は 「晴れ」、午後からは暑くなりそうです。

 

住宅側から見た様子、

結構な面積があります・・・・

 

これは 間違いなく「昼飯抜き」になりそうな予感。

 

 

圧送ポンプ車が来て ホースを設置してスタンバイOK!!

生コン車の到着を待ちます。

 

生コン車到着

いったんポンプ車のシューターに流し入れ

そこからホースを伝って 打設が開始。

 

収縮目地を設けてあるので、1スパンごとに流し入れ

墨だしした高さまで、トンボで均していきます。

 

生コン車による打設は合計5台分

およそ2時間程度で終了しました。

 

コテで押さえて から、締まり具合をみながら

乾く前に シャワーで水をかけ 、表面に浮きてくるセメントのノロを洗い流していきます。

 

昼になると 太陽がバッチリ 現場の上に!

予想以上に 暑い~~~

 

水仕事なので涼しそうに見えますが・・・・

実際は生コンが硬化する際の熱気が上がってくるのでまるでサウナ状態です。

 

事前にお願いしておいたように鳶さんが 単管パイプで

足場板を載せられるように段取りしてくれたおかげで

スムーズに作業ができました。

 

徐々に石目が見えてきました。

 

洗って ブラシで流す

ひたすらこれの繰り返しになります。

 

コンクリートの床は、上に乗るとどうしても足跡が付いてしまうので

足場板を少しずつずらしながら、まるで橋のように渡るようなキツイ態勢の作業です。

ときどき あちらこちらから職人の声がします。

「腰が痛い~~~!!」

しかし、仕上がるまでは休むわけにはいきません。

水勾配の上から下にむけて

いくども、いくども水をかけ、ブラシで洗い出し 流していきます。

 

いよいよ生コンの中に入っている 砂利がはっきりと現れてきました。

これで洗い出しが完成です。

設計士の先生も仕上がりに満点合格をいただきました。

 

最後に 現場周囲の道路をきれいに洗浄掃除して、ミッション終了です。

ノンストップで午後4時まで働きづめで

予想通り、「昼飯抜き」でした(笑)。

 

とにかくきれいに仕上がってよかったです。

こういう仕事はやり直しができないので、チームワークの勝利です!!!

最後まで立ち会っていただいた外構工事の監督さん、

足場の段取りをしてくださった鳶さん ご協力ありがとうございました。

 

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それでは 住宅の内部をご案内します。

 

床材、階段、建具など 天然木をふんだんに使った 温かみのある室内。

造り付けの木工家具はすべて、この家のための手作り一点もの。

 

二階にむけてゆるやかに 広がる  圧巻の板張り天井

これは大工さんの腕の見せ所です。

 

白い壁は すべてスイス漆喰カルクウォール塗り

 

シンプルに木と漆喰

 

階段室
* ゆるやかな段差でやさしい作りです。

 

トイレと洗面所

間仕切りがないのは わけがあるのです。

 

さて 注目の、この家の温熱システム

「常時輻射冷暖房器」

と呼ばれる冷暖システムのパネルが各階にあり

エアコンがないのです。

常時輻射冷暖房機は遠赤外線で室内全体を冷やした結果、室内の壁や天井そして床からの輻射により冷房をするため、冷たい風によるクーラーより快適である。常時輻射冷暖房機はクーラーの中にある熱交換器のフィンを大きくしたもので、風も音もなく室内を冷やし除湿し、クーラーと同じ省エネなヒートポンプによる理想的な冷暖房機である。

■ 寺山建築工房 一級建築士事務所 のホームページのコラムより一部抜粋

*くわしい説明は以下をお読みください。

http://mit-arch.com/column/

 

内装完成を確認中の ふたり、

八幡社長(左)、建築士 寺山先生(右) です。

先生から『施主様も大変満足しています」と報告をいただきました。

「左官仕上げ盛りだくさんの注文住宅」にお声がけいただき、ありがとうございました。

 

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設計:寺山建築工房

施工(住宅部):徳栄建設有限会社

施工(エクステリア):有限会社高山ハウジング

室内完成写真:写真家フォトワークス合同会社 松田哲也さん

 

 

八幡工業 営業 斎藤より完成披露させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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