2024.07.04 ビールストーン

さまざまなマテリアルを活用してあらたな店舗デザインを生み出す

窓の専門商社 マテックス株式会社さまから

あらたにオープンするレストランの施工依頼をいただきました。

担当する 設計士さんとお打合せしていくなかで コンセプトにしたのは

「さまざまなマテリアルを活用してあらたな店舗デザインを生み出すというアイデア。」

 

完成した 店内の様子です。

オリジナルデザインの 長~~~いバーカウンター

近づいてみましょう。

 

「ガラス入りテラゾー」(研ぎ出し仕上げ)です。

 

ガラスの建築材料や製品を扱う専門商社が

会員制の特別なレストランをつくるとしたら・・・

 

 

リサイクルのガラスを活用しましょう!

建築に使われている様々なガラスはスクラップアンドビルドで多くは廃棄処分となります。

以前は窓ガラスや什器に使われていたであろう板ガラスを

もし、テーブルなどに生まれ変わらせることができたらサステナビリティなどの観点からも

社会的にも意義があろうかと思います。

 

設計士のお二人は(*設計士のマシュー建築設計) このカウンタートップに

さまざまな種類のガラスをいれるアイデアを提案し、施主様も賛同していただきました。

八幡工業でも面白いアイデアと思い、テストピースを制作することにしました。

 

 

ガラスのリサイクルセンターから提供された大きさの違うガラスが、

設計士さんから送られてきました。 今回 色は透明ガラスで統一。

 

 

通常は 、セメントと石や砂で作る テラゾー

はたして ガラスの骨材で塗り付けはうまくいくのか、

そして研ぎあがるのか・・・

 

 

八幡専務は、調合を変えながら試行錯誤を繰り返しました。

今回使用した研ぎ出しの材料は ベルギーの「ビールストーン」

https://bealinternational.com/ja/bealstone/

 

 

出来上がった 二種類の見本

バーカウンター(左)

洗面台のシンク (右)

これはいけるぞ!! と職人も手ごたえを感じ、施主さまにもGOサインをいただきました。

 

 

サンプルを確認していただき 晴れて実地で施工となりました。

大工さんが作った木工の下地の周りに定規で枠を組み、モルタル下塗り。

 

 

ガラス入りの骨材を練ったものを塗り付ける「種付け」。

手前にあるような、5センチくらいの大ぶりのガラス板も使われています。

 

 

平らに押さえたのち、乾ききる前のタイミングで

様々なサイズのガラスの破片をバランス良く置いていき

再びコテで叩き締めていくのです。

 

 

現場で監督している、設計のおふたりにもにも

ガラスの「種付け」に参加していただきました。

 

 

さあ、ここからは左官屋の腕のみせどころ。

勇さん 真剣な眼差しで天板をおさえていきます。

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そして、研ぎ出し

すみません、

この現場の記録写真がないので

別の現場のものですが、こういった機械で研磨していきます。

 

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*研ぎあがったカウンター

 

このような、5センチ大のガラスが所々にあります。

今回、研磨の様子は記録できずでしたが、専用の機械でピカピカに研ぎあげました。

 

 

カウンター奥の壁に貼られたブラウンのガラスタイルも渋い色合いです。

 

 

施主のマテックス株式会社さまのご担当者2人と吉彦専務。

自慢のテラゾーカウンターを前に記念写真を撮影させていただきました。

 

 

しばらく、プレオープンでいらっしゃったお客様がたからも

このガラスカウンターは、すこぶる評判が良いそうです。

 

次回、「洗面台のテラゾー」と「客席土間の土 叩き仕上げ」

ご紹介したいと思います。

 

営業 斎藤のレポートでした!

コーヒーごちそうさまでした

次回は このカウンターでウイスキーグラス傾けてみたいなぁ~~(笑)

 

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