音響ルーム専門の設計事務所が千葉にモデルルームを開設。
「漆喰」という 天然素材で仕上げた防音音響ルームの左官壁
八幡の左官職人が塗ったのはカルヌーヴォ:テクスチャーをつけて仕上げることが可能な国産漆喰です。
というわけで、今回は千葉市にある アーキノート設計室のモデルルームをご紹介します。
アーキノート設計室は、ここ数年にわたって左官工事のご依頼をいただいています。
バイオリンなど弦楽器、ピアノなど 、
いい音色をかなでるためには温度・湿度の管理に気を配るといわれています。
そこで音響室やスタジオでは、左官屋としても断然「しっくい」をおすすめします。
自然素材「漆喰」の 持つ 調湿機能が働き、部屋全体が 人にも楽器にもやさしい環境となるのです。
2024年、アーキノート設計室は、
神楽坂スタジオと千葉スタジオに、
防音性能や響きを実際に体感できるショールームを開設しました。
どちらのスタジオも左官工事を担当させていただきました。
■ アーキノート設計室のホームページから ■
西洋音楽が生まれ育ったヨーロッパの建築物は固い石造りの壁に漆喰を塗り、床には木材を張っています。
楽器はそのような天然素材で囲まれた室空間において、良い音で鳴るように長い年月をかけて開発されてきました。
そもそも楽器自体が天然の木材(ヴァイオリンやチェロ、木管楽器、ピアノの響板)でつくられています。
私たちは、人間の身体に、心に、そして音にも良い天然の建材を音響空間に積極的に採用しています。
アーキノート設計室さんは、防音工事の専門会社ですが、
設計士さんご自身が演奏家でもあるため、音楽経験と感覚を生かし
防音以外の要素、
「音響(良い響きを実現できるか)」
「デザイン(美しい空間を創造できるか)」
にも心を配って相談にのっていただけます。
スタジオの壁の一部に、白く塗り分けられた部分があります。
白い漆喰をフラットに押さえて仕上げています
実は、これ「スクリーン」なのです!
プロジェクターで投影された映像をここに映すのです。
自然素材「漆喰」を左官で仕上げた壁は
音響の反響にも良い効果があることが分かっています。
数年前に、あるピアニストのお部屋に漆喰を塗らせていただいとところ、
雑音が壁の中の微細な粒子に吸音されることで
音がまろやかに響くのだそうです。
オーディオルームにも是非「しっくい」を お使いいただきたいものですね!
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今回採用した商品:日本プラスター 「カルヌーヴォ」
ラフタイプ 品番C-E14 (アースカラーの特注色)
https://www.plastesia.com/product/1818/
栃木県佐野市葛生は日本を代表する石灰の原産地です。
日本プラスターは80年以上にわたり、漆喰を製造販売している専門メーカーです。