アイデアコンテストに参加してみた -後編-
兵庫県三木市とCreemaが企画したアイデアコンテストに参加してみたブログ後編です。
コンテストとはなんぞやのお方は 前編 からどうぞ。
-2023年9月-
一次選考を通過し、鏝を用いた作品づくりをすることになった八幡左官。
まずはハンドメイド部(架空)部長のタニさんへ結果報告します。
作品の発案者である彼女に、本格的に制作スケジュールを組んでもらいました。
応募した際のテーマは『左官でつくれるいま欲しいもの』。
なぜそのテーマにしたかというとコンテストの募集ページにある一文。
『「三木市ふるさと納税返礼品」にも採用される場合がございます。』
せっかく膨らませるならもらって(自分が)嬉しいものにしたかったためでした。
選考を通過した応募アイデアがこちら。
框の高い段差昇降を快適にする玄関ステップです。
靴を脱ぐ習慣がある日本住宅ならではの家具ですね。欲しいらしいです。
制限時間10分フォルムデザイン早描き大会。
学生の頃に受けた講義を思い出したりしました。
求めたスペックは、耐荷重と収納と愛らしさ。
左官屋だからこそ、八幡工業だからこそつくれる作品を目指しました。
完成した作品は三木市へ配送し、つぎの審査に備えます。
-同年11月-
三木金物まつりで二次選考となる一般投票が行われました。
ここで一次を通過した9作品から入賞作品が選ばれます。
同日に公表された結果発表。
「グランプリに準グランプリ、三木金物賞とさいごに審査員とくべt……えっ」
現場帰りの車内、画面をスクロールしていた指が止まります。
見 覚 え が あ る の が 載 っ て る。
光栄なことに審査員特別賞を頂戴しました。
玉石を用いた左官の伝統技法“洗い出し”によるステップです。
今回用いた象牙色と翡翠色の玉石。
濡らすとまた良い表情になります。
<審査員コメント>
左官鏝の可能性と他の模様などの幅広い商品展開が期待できる部分が評価されました。
そうなのです。このデザインは一例に過ぎず、石の種類や配置・寸法やフォルム次第で唯一無二のステップが制作可能です。
小ぶりのかまくらの中には、平たい履き物でしたら一足収まります。
広くない玄関でも場所を選ばず、框のない土間でもカバンや花器をちょっと置いたりと、用途は多岐に渡りそうです。
下地にはあえて木材を使用せず、モルタルのみで成形。
気になる強度面については、マッチョな弊社職人に昇降してもらったところ大丈夫そうでした。
そしてこちらの洗い出しステップ、「三木市ふるさと納税返礼品」にも採用いただきました。
Creemaとふるさと納税ページでお求めいただけます。
オーダーメイドに等しいので、仕様デザインのご希望を伺ってから制作します。
お問合せお待ちしておりまーす!