左官掻き落とし仕上げの多様性。
こんにちは。 長雨をもたらした秋雨前線も大型台風と共に立ち去り、久々にお天道様が顔を出しました。 この長雨中に 「仕事が貯まるかな?」 と思っていましたが、残念なことに予想は外れました。 天気は回復しても仕事の量がいまいちで気持ちはすっきりしない曇り空って感じですかね。 この時期をなんとか忍んで、景気回復 に期待したいものです・・・。
この時期になると我家の庭先に咲く金木犀です。 朝起きて、窓を開けるとこの花の甘い香りが、目覚めを爽やかにしてくれます。 小さな花ですが、大きな活力を私にくれる存在です。
さてさて、今回は弊社の施工した、少し変わった掻き落とし仕上げを載せたいと思います。 まずは、一般的なかき落とし仕上げからどうぞ。
掻き落とし仕上げ施工中です。 こんな感じで仕上げていきます。
仕上がりです。 リシン掻き落とし仕上げの施工の様子や説明などは8月にこのブログ内で紹介しました。 詳しくはこちらをご覧ください。https://www.yawata-sakan.com/blog/?p=1630
こちらもリシンかき落とし仕上げですが、規則正しくひし形にかき落としています。 かき落とし仕上げの周りは 洗い出し仕上げ になっています。 なんとも贅沢な戸袋です。
慎重かつスピーディーに作業を進めていかないといけません。
こちらは スイス漆喰の掻き落とし仕上げ施工中。 スイス漆喰に骨材をプラスして施工しやすくしました。
アクセントで花を描いて、それを残すように周りをかき落とししてみました。色がにじまないよう時期を見て描きます。
仕上がりです。 壁の色も下から上にあがるにつれて濃くしていきました。 版築壁風スイス漆喰掻き落とし仕上げ ですかね。 ちなみにかき落とし壁の下のタイルに見せかけた壁も スイス漆喰 で作ったものです。 詳しくはこちら ?https://www.yawata-sakan.com/blog/?p=343
こちらも花(菖蒲)を描いてかき落としたもの。 菖蒲にしてはちょっと色が薄かったかな・・・。
最後にこちら。 スイス漆喰のかき落とし仕上げ施工中です。
和室床の間です。 徐々に色を変えていくかき落とし壁が3色の円の漆喰磨きを引き立ています。デザイン性のある床の間だと思います。
いかかだったでしょうか? 同じ掻き落とし仕上げの工法でも素材を変えたり、デザイン性を持たせたり、着色してみたり、組み合わせる物を変えたりすることでさまざまな壁に変化します。 左官仕上げによる表現はまさに無限の可能性を持っています。 そして何よりの魅力はひとつひとつの仕上げが職人の手によって仕上げられる人間味のあるものだということではないでしょうか。 たからこそ、施工者や依頼主の満足したものが出来上がればそこに大きな感動が生まれるんでしょうね。 人の手で作り上げる物の素晴らしや、その価値をもっともっと見直すべきなのではないのかと私は思います。 それではまた・・・・。