パタパタコンパネパッチワーク
パタパタ塗装案件のご紹介です。
マンションリノベーションを計画する際、みなさんはお部屋のどこからデザインを選ばれますでしょうか。
水回り、壁、床、それに家具と照明…
これやりたいあれやりたいと夢もとい野望を膨らませることでしょう。
そのとき後回しにされがちなのが天井ですが、躯体の中でも占める面積は特に大きく、壁や床のように窓や家具がない分、思っていたよりも住まうひとに影響を与えます。
空間の印象を左右するのは天井と言っても過言ではありませんので、リノベの際にはぜひこだわって下さい。
リノベ会社記事のような文になってしまいましたが紹介に戻ります。
現場は東京都渋谷区、築50年のSRC造マンション。
既存の石膏ボードを取り払うことで開放感増!を狙った、いわゆるスケルトン天井です。
「木目の塗装をお願いできるひとを探している」
お部屋のオーナーさまよりお問合せいただき、タニさんと私タ口が担当。
サイズと方向、色味や柄の異なるコンパネ跡はまるでパッチワークのようで、事前にお見せいただいていた写真よりカラフルな印象を受けました。
観察してみると継ぎ目の崩れ、ジャンカ、クラックがあちらこちらに。
ご希望である清潔感を欠くため補修対象としました。
イメージ共有のため木目の事例として弊社ショールームや物件をご案内。
複数箇所に渡りご足労いただきありがとうございました…!
※写真↑のアイアンと板はペイントです。ぺったんこです。
そして結果的には…、
・パッチワークを生かした木目では賑やかすぎてしまう点
・パッチワークと段差をなくす不陸調整の工程を挟むと工期がかかってしまう点
から、コンパネパッチワークを生かせるRC調パタパタ塗装のプランを採用いただきました。
ダクトレールを設置されるとのことでしたので、まず間違いないコンビネーションです。
施行開始。
新しくなったクロスとフローリング、キッチンカウンターをしっかり養生します。
左官補修と塗装を一社で済ませられるのが八幡左官の強み。
ジャンカやクラックを埋めたらプライマーを塗布します。
湿ったことで色斑が際立っていますね。
一色目は化粧下地。
刷毛とローラーで全体に満遍なく塗ります。
二色目以降はファンデーション。
中・暗・明の順でパタパタしてゆきます。
厚化粧さんです。
実際に使用したパタパタ用スポンジがこちら。
燃え尽きています。真っ白にな。
つまんで凹凸つけたスポンジでひたすら叩くように塗装するので“パタパタ”と呼んでいます。
撤収直前。
養生を剥いて全体チェック。
明るく清潔感があり開放的な空間となりました。
ダクトのチャコールグレーが映えてクールさも兼ね備えています。
いろんな家具とも合わせやすく、豊かなLDKとなりそうです。
洋室のBefore↑とAfter↓
印象はかなり変わったのではないでしょうか。
冒頭のこの写真が後日オーナーさまからいただいた引越し後のもの。
あらやだすてき。
名脇役になっているようで安心しました。
新築の補修から改築のお化粧直しまで、コンクリート打ちっ放しのお悩みありましたらお気軽にご相談下さい。