2022.11.05 カルクウォール

SPICY!レンガ造形

 

秋の長雨も抜け、天候に左右されやすい左官屋にとっては嬉しい季節となってきました。

 

今回は、モルタル造形をお納めした胡椒餅屋さんを紹介します。

 

 

場所は武蔵野市吉祥寺南町。

 

吉祥寺通りと井の頭通りの交差点にこの店舗はあります。

 

 

胡椒餅とは、台湾で親しまれているB級グルメで、2022年9月には町田に日本1号店として上陸、11月オープンの吉祥寺店は2号店となります。

 

 

ガラス戸から覗ける筒状の窯、内側に貼りつけて焼き上げるそうです。

 

カレーナンみたいですね。

 

 

建物正面。

 

レンガ造形は1階窓周りから

 

 

裏通り側まで巻きつけています。

 

建物はケーキ型の特徴的な外観です。

 

 

その造形に用いた材料がこちら。

 

テーマパークでも用いている造形用モルタルです。

 

 

まずはラスカット下地にラスを貼りつけ、下塗りしてゆきます。

 

事前に色粉調合することで、塗装でひと工程減らす狙いがあります。

 

 

つづいて粘度を変えて上塗り。

 

今日のところはこの辺までにしておきましょう。

 

 

乾き具合をみながら造形します。一枚ずつ。

 

突き、押さえ、削り、各工程いい硬さがあるためタイミングを見極める目が必要となります。

 

 

積み方は、モデルとなった上海レンガを参考にしました。

 

いい位置に標識があります。

 

 

目地を削ればレンガ積みらしくなってきました。

 

つぎは塗装の段階に入ります。

 

 

本物件、担当はたにさんとアミクさんと私タ口。

 

それぞれ違う色でまわり、全体のバランスを整えます。

 

 

さらに刷毛を弾いてスプラッシュ。

描ききれない粒子を表現する際のテクニックです。

 

 

赤土を焼き上げた際に出てくる白い粒を表現しました。

 

至近距離で眺めながら胡椒餅をご堪能下さい。(?)

 

 

塗装が終わればいよいよ目地処理。

 

レンガを積む際に隙間からはみ出てくるハンドメイド感を表現します。

 

 

最後に内外で使えるトップコートを塗布して仕上がりです。

 

浸透性なので塗膜を張らず、マットな質感を保ちます。

 

 

ブランドエンブレムが掲げられることで格好がつきました。

 

手頃に気軽に台湾グルメを楽しめる、親しみやすいファサードに。

 

 

クールな外壁はほかの左官屋さんによるもの。

 

モルタル調ランダム仕上げです。

 

 

最寄りの吉祥寺駅からは徒歩3分。

 

食事に間食に、お好きなタイミング召し上がれます。

 

 

以上、モルタル造形紹介ブログでした。

 

↓そのほかレンガ案件、なつかしブログはこちら。

 

○階段室 スイス漆喰コラボ

https://www.naturalwall.jp/blog/genba-actual/1339.html

 

○外壁 スイス漆喰コラボ

https://www.yawata-sakan.com/blog/15370

 

○門柱

https://www.yawata-sakan.com/blog/13717

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