2022.12.20 ソイルクレド

八幡オリジナル調合の土もの仕上げ 「塗り版築」

 

東京駅のすぐ近くの新しい複合ビル ・ミッドタウン八重洲

日本酒専門店 「酛(もと)」のカウンター壁

ワイドは5000    高さ:1300

 

 

「塗り版築」という 左官仕上げを施工しました。

左側の、この角度から見ると、ずっしりと重たい土の壁がよく見えます。

 

 

版築(はんちく)とは、

もともとは、木の枠の中に 土を入れ 少しずつ 強く突き固める方法で

枠を外した時に、何層にも重なった土が まるで切り取られた地層のようになる 歴史ある左官工法です。

 

 

強く押し固めた部分は密度が詰まって、平たんな壁になり

叩く力が弱かったり、砂利の成分の多いところは ザラザラとした荒い肌になります。

古いお寺の塀や、壁に いまでも見ることができます。

 

 

しかし、本当の版築を行うとなると 大量の土や資材を使って

何日もかけて施工する必要があります。

 

 

そこで、考え出されたのが 『塗り版築』。

今回は、ケイカル板の下地に1センチの厚みで鏝で塗って、叩き仕上げます。

 

 

仕上げを担当した八幡吉彦専務。

 

 

カウンターの客席側から みています。

バッカーで区画を仕切って 一段置きに仕上げていきます。

 

 

デザイナーさんの指示書

 

今回は 全部で5種類の材料調合を行いました。

 

 

砂と土と 八幡オリジナルのカラーバインダーを絶妙な割合で混ぜあわせます。

「ソイルクレド」は、八幡工業・株式会社KSAG・材料メーカー

3社とで共同開発した土壁専用のバインダーです。

 

 

 

そして、塗り付け

 

 

指示書のイメージに合わせてフラット調の部分を施工中の専務

中央: 樋口君はノロ下塗りを担当

右手: インドネシア実習生のロチム君は材料を手渡しするサイトリの係

 

 

荒い地層の表現には特別な砂利を配合しています。

 

 

事前に会社にて、サンプルを作り確認してもらいました。

 

 

サンプル作成時には 塗りあんばいは勿論のこと

色と模様のバランスの良いレシピ

地層ごとの適切な水分調整量

乾きのタイミングなど・・・を記録して本番に生かします。

 

 

テスト製作を見たデザイナーからの変更リクエストがあり、

本番は再度 調整を行います。

 

 

ふたたび現場から中継

ここがポイント!!  となる 角部分を施工中です。

 

 

この角があることで、平板な壁ではわからなかった ぶ厚くて重厚な地層が立ち現れるのです。

 

 

全体を塗り終えたら 最後に、地層の境界線を微調整してととのえます。

 

 

グランドオープンは2023年 3月10日

 

カウンターに座ったお客さまは

この版築の壁の前に立った板前さんと対話する。

美味しい料理と、極上の日本酒とともに

きっと素晴らしい左官との出会いとなることでしょう。

 

現場レポートは、材料の調合を担当した八幡工業・斎藤でした。

 

 

2025年

壁の様子を見に来店させていただきました。
板さんいい笑顔で迎えて こころよく撮影に応じてくださいました。

2周年おめでとうございます。

 

春のイメージの粋な盛り付け

 

もちろんお料理は素晴らしいお味だったのは言うまでもありません。

目に舌に、心にと  大変満足させていただきました。

 

なお、酛(もと)さんの この特別なカウンター席はご予約の上 お楽しみください。

 

MOTO TOKYO

https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13282338/

 

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