〈創人工舎〉x〈八幡工業〉 オリジナル洗面台
都内のサロンに洗面台を納めてきました。
モルタル造形でオリジナルの洗面台をつくりましょう!
お声をかけてくれたのは、創人工舎(そうじんこうしゃ)の佐々木さん。
東大和市に構えている左官屋さんです。
https://www.sojinkosya.co.jp/
擬石プランターを眺めながら、こんな模様もいいね、天然石ではできないことをしたいね、と打ち合わせ。
天板や洗面器を載せるモダンな案も上がりますが、ひとつの石で完結させる方向になりました。
模型を利用した初期ラフイメージ。
石を切断した際(設定)の断面を天板に、掘り込みを洗面器としました。
岩壁など、鋭くエッジの効いた造形を数多く手掛けてきた八幡左官ですが、ひとと向き合う洗面台、今回は優しいテクスチャを意識しました。
現場はRC造ビルの半地下。補修が丁寧な打ちっ放しでした。
洗面台のある部屋へつづく廊下。印象的なデザインです。
こちらの壁は創人工舎さんが塗られたもの。
確かな技と独創性が光ります。
下地のできた状態から引き継ぎ、初日は中塗り。
下地の輪郭を参考に肉をつけていきます。
水平に入った櫛引は造形用モルタルの食いつきを向上させるためのもの。
この日のメンバーは吉彦専務、たにさん、はなさん、タロでした。
二日目は上塗り。
ひとつの石となるよう、天板と立ち上がりを同時に大急ぎで塗ります。
実は洗面台は2台あり、入れ替わりながら作業を進めました。
照明の位置を意識しながらどのように影を落とし立体感を出すか、モルタル造形職人の技の見せどころです。
壁と接していないわずかな隙間へも鏝を伸ばし塗りつけます。
一定時間放置し、締まり具合をみて削り出しの工程へ移ります。
締まるのを待つ間にひとアレンジ。
白い骨材をランダムに撒き、天板にアクセントを加えます。
骨材を押さえ込み、研ぎ出しまでしばしの別れ。
水平に垂直に平滑に、簡単そうにやってのけるのが左官職人です。
締まりを確認できたところで削り出し。
時間との勝負なので総出で回ります。
アクセントで練り込んだ白いモルタルが狙い通り顔を出してくれました。
造形の工程も完了。帰路につく勇ましい背中です。
この日のメンバーはいさおさん、たにさん、カツオさん、タロでした。
三日目はカラーリング。
リクエストの溶岩を見本に色づけしていきます。
内側から滲み出る赤は霧吹きで差します。
エイジングの合言葉は、“ちょっとやりすぎくらいが丁度いい“。
鮮やかすぎるように見える赤も、乾くころには丁度いいのです。
エッジにいる白はスポンジで叩いて差します。
最後に、触れても粉が溢れにくく、丈夫に長持ちするトップコートを塗ります。
この日のメンバーはたにさんと、タロでした。
最終日は天板の研ぎ出し。
こちらは創人工舎さんへバトンタッチです。
研ぎ出しの実績が豊富な左官屋さんなので、慣れた手つきで研いでくださいました。
そして仕上がりがこちら。
よく反射しています。
さらさらとした、品のある艶です。
もう一台も小物が写るほど磨かれています。
こうして、〈創人工舎〉x〈八幡工業〉オリジナル洗面台の完成です。
ここからはお知らせです。
ハンドメイド作品に特化した通販サイト(アプリ)のCreemaをはじめました。
擬石プランターと宣材向き背景ボードを出品しております。
今回の溶岩風や…
スタンダードな擬石の植木鉢…
アクセサリーや料理の背景に打ってつけのデザインボードなど…
左官屋ならではのアイテムを随時追加してまいります。
Creema / YAWATA KOGYO
https://www.creema.jp/c/yawata_kogyo/item/onsale
みなさまのご利用、心よりお待ちしております。