ものづくり・匠の技の祭典2021
先日、手仕事で人びとの暮らしを彩る匠たちが東京ビックサイトに集いました。
その名も“ものづくり・匠の技の祭典”。
左官枠を代表して、東京都左官組合連合会(通称トウサレン)から4名が選出。
そのうちのひとりである俊昭社長に私タ口、同行させていただきました。
この祭典は、衣・食・住・工の職人たちがステージで伝統と革新の技を実演し、体感してもらおうというコンセプトのもと毎年開催されています。
昨年につづき一般入場はなく、YouTubeでのオンライン開催となりました。
会場に到着すると匠の技を集結させたメダルモニュメントがお出迎え。
別棟では技能五輪とアビリンピックが開催されていました。
建築大工・板金・貴金属・石工・タイル・建具・左官の匠たちによる合作に圧倒。
舞台裏。
出演陣で流れをおさらいします。
おそろいの半纏は東左連のオリジナル。
キマってます。
私もちゃっかり。
いざ壇上へ。
司会と芸人が進行し、4人が壇上へ上がります。
左から木村親方、俊昭社長、榎本さん、古澤さん。
2021年は、伝統工法と現代工法を、漆喰を用いて実演披露しました。
漆喰を塗ることのできる下地を縦に並べて二分割のレイアウトにしています。
伝統工法で用いる漆喰は江戸紫色。
青みを含んだ紫色で、江戸で染められていたことから由来しています。
伝統工法の実演は榎本さん。
左官屋は壁と会話しながら塗っていると木村親方は説明します。
現代工法は古澤さんが実演。
持ち時間30分の中、忙しなく進めていきます。
左官屋になったきっかけ、就寝時間、好きな食べ物など、質疑応答しながら4マス塗りつけていきます。
残り5分のところで“監督”登場。
仕上げとして取り付けたのは………
マスコットキャラクターのわざねこ。
型枠に漆喰を流し込み成形した、現代工法のひとつになります。
こちらは弊社で事前に制作しました。
色調合したり表面から生えたワラを炙ったり、何体も試作しました。
木村親方が左官屋の魅力を話され締めくくり。
ステージ終了後、展示スペースでは作業を継続していました。
完成。
わざねこもばっちり接着しました。
場所は変わって展示ブース。
インタビュアーが各ブースを回っていました。
俊昭社長が過去に制作した鏝絵を案内。
所要時間や用いた技法など、制作秘話を応えていました。
“監督”大活躍です。