2021.11.13 MORTEX

ジョリパットと、モールテックスと。 ( MORTEX 編 )

八幡工業・営業の斎藤です。

都内の新築マンションのジョリパット& MORTEX施工の事例紹介です。

前回は、アイカ工業・ジョリパットを使った左官仕上げをご紹介しました。

https://www.yawata-sakan.com/blog/20988

今回は モールテックスを使った スタイリッシュな壁をご覧ください。

 

マンションの最上階 オーナールームのリビングに施された

ベルギーの 左官材料 MORTEX による特別仕上げの壁。

まるで 白い大理石のプレートを貼ったかのような すべらかな壁と柱。

この壁には、のちほど大型の壁掛けテレビが設置されます。

 

グレーの天井と梁部分は 塗装仕上げ。

その下の 白い立体的な柱は 左官職人が 鏝で仕上げた ものです。

 

台座部分には ちょっとした小物が置けそうなモダンな家具のようなデザイン。

MORTEXというと 都会的なコンクリート打ち放しのイメージが強いかと思いますが

このような、白くて明るい大理石調の仕上がりもできるんです。

 

*塗り見本

 

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それでは、施工の流れを解説していきましょう。

石膏ボードと、合板ベニヤとで下地は作られています。

大工さんが 下地を作ってくれました。

 

今回は、BM03という 白い仕上げ色なので

木部から浸みだしてくる 木のアクが仕上げの際に出てくることが心配。

まずは、アク止めのガードシーラーを何度か塗っておきます。

 

そして、天井との境や 床の巾木との取り合い部分に

マスキングテープを貼っていきます。

 

RESIDUR (レジデュール) はモールテックス専用のプライマー

木部、石膏ボード、コンクリートなど 色んな下地に対応した製品です。

驚くのは、いままで左官材を直接塗ることが難しかったタイルやガラスなどの

ツルツルとした素材にもこれを塗っておくとガッチリ喰い付くことです。

 

アク止め ガードシーラーが乾いたら、木部にもRESIDURを塗布。

これで 接着性を安定させ、同時に乾燥のスピードを一定化します。

 

ボードのジョイント部分には ひび割れ防止の ファイバーテープを貼り

下塗り材を鏝でまんべんなく塗っていきます。

 

壁の下塗りが乾いたころを見計らって カウンターの天端

 

ここまで塗ると 下地のボードもベニヤ板もすっかり見えなくなります。

 

あとは乾燥。一日目の作業はここまで。

夕陽が射し込んできました。

 

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二日目の作業

こういう、出っ張り引っ込みのある インテリアとしての仕上げの場合。

どこから塗っていって、最後にどこで収めるか。の計画が必要です。

 

下塗りの際は一番大きな壁から一気に仕上げましたが、

この日は、巻き込み部分のある 柱から仕上げを開始しました。

 

仕上げ用のモルタルは、粒度のちがうF1 と F2を二層に重ねます。

 

MORTEXは 硬化時間が20分程度と非常に短いので 大量に作るとロスが出る。

塗り手と 材料を捏ねる係との息があわないと、うまく仕上がらない材料なのです。

職人の塗るスピードとタイミングを見計らいながらそれぞれ白い顔料を入れ

適量を計算しながら素早く撹拌し 間に合わせる必要があります。

 

しかも、一層目と二層目の材料は とろみを変えるのがポイント。

一層目のF1 は 、ほどよくトロリとしたクリームの感じ、

対して 二層目のF2 は 鏝にかろうじて乗るくらいのシャバシャバのスープ。

 

二日目の 仕上げ塗り作業が完了しました。

 

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三日目 研磨してトップコート

白い仕上がりカラーなので、汚れ防止はシビアに考える必要があります。

 

 

今回使ったのは「レペルオイル」  *艶消し4回塗り

モールテックスは汚れ防止剤を塗らなければ、基本的に染みや汚れがつきます。

防止剤はオイル系とニス系の2種類あり、施主の好み、メンテナンス頻度や

施工場所により、適した保護剤が変わってきます。

 

【 オイル系の特徴 】 メーカー説明によると。

浸透性の保護剤で、表面に“膜”をつくりません。

商品ごとに適切な時期に塗り直して頂くメンテナンスが必要です。

飽和状態になるまで染みこませて下さい。(飽和状態は講習会にてご説明しております)

BEAL WAXを併用することで、より深みが出たり、汚れを防止する効果が高まります。

 

*4回塗りしました。

浸透性の艶消しなので、塗り重ねてもほとんど光沢がでないのがいいのです。

 

お掃除して

監督さんに確認していただきました。

OK をいただき、工事完了です !!!!!!

お客様の喜んで下さるのが楽しみです。

 

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八幡工業はMortex工事のプロ講習を受けた 施工代理店です。

今回のように新築現場での施工から、既存家具へのリフォーム

弊社工房でお作りして 配送することにも幅広く対応しています。

 

さまざまな事例をご紹介していますので、コチラのブログも参考にしてください。

https://www.yawata-sakan.com/blog/20499

 

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