2021.10.14 土壁

GCP 愛でられるビル

 

 

淺沼組名古屋支店リニューアル工事

GOOD CYCLE PROJECT ブログ第二弾です。

 

第一弾のプロジェクト紹介記事はこちら ↓

https://www.yawata-sakan.com/blog/20606

 

 

 

 

それでは早速まいりましょう。1Fエントランス。

 

天井には奈良の吉野杉と、土間には愛知の知多/瀬戸土、メインの二素材が堂々と待ち構えます。

 

 

 

 

ドアを通過しエントランスホール。

エントランスに続き床はたたき風に仕上げています。

 

 

 

 

半屋外でありながら閉鎖的な正面玄関に対し、屋内でありながら開放的なホール。

緩急つける空間演出は浸っていて飽きません。

 

 

梁の淡いグレーは、本工事の依頼元であるKS AG社のソイルペイントHiLaRiを使用。

 

ドイツ・エコテック社への特別オーダーで生産される室内用自然塗料です。

各所この塗料が用いられているのでお見逃しなく。

 

株式会社 KS AG

https://hilari.co.jp/index.html

 

 

 

 

壁に寄ると掻き落としであることがわかります。

が、通常用いられる刷毛やブラシとはまた違う風合いです。

 

 

 

 

答えは、ゆび。

 

 

 

 

ワークショップ形式で淺沼組社員も施工に参加しており、その仕上げ方のひとつとして素手を採用。

 

自ら塗ることで愛着を持たせ、より大切に使い続けることを狙いとしています。

 

 

 

 

着工以前には設計の方々と葛飾の弊社へお越しになり、手を練られていました。

 

 

設計・監理をされたのは川島範久さん方。

 

“より良い循環”を作り上げていけるような、新しい建築・都市のあり方を追求されています。

 

Nori Arcitects

http://norihisakawashima.jp/

 

 

 

 

ホール右手には応接室が3室。

 

 

 

 

土、木皮、大理石…建築に留まらず、個性豊かな家具たちへも既存材料と廃材を用い、“循環”をデザインに取り入れています。

 

 

 

 

3部屋を仕切る壁はこれまた建設残土をアップサイクルしたもの。

セメントなどの人工材料を使用せず、版築のように突き固めて成形しています。

土に還る“還土(かんつち)ブロック”として特許出願中だとか。

 

 

 

 

左手はEVホール。

 

 

 

 

2機あったEVのうち1機は潰してしまうという大胆な発想。

 

 

 

 

その代わりに登りたくなる工夫がグリーンの階段室にはてんこ盛りでした。

別記事でご紹介します。

 

 

 

 

突き当たりは化粧室と給湯室。

 

ゆびの掻き落としアール壁が直線的なフロアに良い塩梅で佇んでいます。

 

 

 

 

左右攻めていよいよ正面の階段を上がっていきましょう。

と言いたいところですが、それは次回のおたのしみに。

 

 

 

 

以上、4F以上からは可能な限りEVを利用したいタロでした。

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