GCP 愛でられるビル
淺沼組名古屋支店リニューアル工事
GOOD CYCLE PROJECT ブログ第二弾です。
第一弾のプロジェクト紹介記事はこちら ↓
https://www.yawata-sakan.com/blog/20606
それでは早速まいりましょう。1Fエントランス。
天井には奈良の吉野杉と、土間には愛知の知多/瀬戸土、メインの二素材が堂々と待ち構えます。
ドアを通過しエントランスホール。
エントランスに続き床はたたき風に仕上げています。
半屋外でありながら閉鎖的な正面玄関に対し、屋内でありながら開放的なホール。
緩急つける空間演出は浸っていて飽きません。
梁の淡いグレーは、本工事の依頼元であるKS AG社のソイルペイントHiLaRiを使用。
ドイツ・エコテック社への特別オーダーで生産される室内用自然塗料です。
各所この塗料が用いられているのでお見逃しなく。
株式会社 KS AG
https://hilari.co.jp/index.html
壁に寄ると掻き落としであることがわかります。
が、通常用いられる刷毛やブラシとはまた違う風合いです。
答えは、ゆび。
ワークショップ形式で淺沼組社員も施工に参加しており、その仕上げ方のひとつとして素手を採用。
自ら塗ることで愛着を持たせ、より大切に使い続けることを狙いとしています。
着工以前には設計の方々と葛飾の弊社へお越しになり、手を練られていました。
設計・監理をされたのは川島範久さん方。
“より良い循環”を作り上げていけるような、新しい建築・都市のあり方を追求されています。
Nori Arcitects
ホール右手には応接室が3室。
土、木皮、大理石…建築に留まらず、個性豊かな家具たちへも既存材料と廃材を用い、“循環”をデザインに取り入れています。
3部屋を仕切る壁はこれまた建設残土をアップサイクルしたもの。
セメントなどの人工材料を使用せず、版築のように突き固めて成形しています。
土に還る“還土(かんつち)ブロック”として特許出願中だとか。
左手はEVホール。
2機あったEVのうち1機は潰してしまうという大胆な発想。
その代わりに登りたくなる工夫がグリーンの階段室にはてんこ盛りでした。
別記事でご紹介します。
突き当たりは化粧室と給湯室。
ゆびの掻き落としアール壁が直線的なフロアに良い塩梅で佇んでいます。
左右攻めていよいよ正面の階段を上がっていきましょう。
と言いたいところですが、それは次回のおたのしみに。
以上、4F以上からは可能な限りEVを利用したいタロでした。