GCP 土に還るビル
–––人にも、自然にも、良いオフィス。
ゼネコン淺沼組の循環型プロジェクト“GOOD CYCLE PROJECT”に八幡工業が参加しました。
淺沼組は「人間にも地球にも良い循環をつくる」ことを目指したリニューアル事業ブランド『ReQuality』を掲げ、人間の環境だけでなく、その先の地球環境のことも考えることで、良い循環を生み出そうというコンセプトを発信しています。
このコンセプトを実現する“GOOD CYCLE BUILDING”の第一弾となる、淺沼組名古屋支店改修は2021年9月16日に竣工しました。
(引用元:GOOD CYCLE BUILDING 001 内覧会資料)
After
Before
築30年の既存躯体を活用しながら、自然素材がこれでもかと使用されています。
以前までは全面ガラス張りで西陽がダイレクトに差し込み、常にブラインドを下ろしていたため、オフィス内は昼間でも暗く、自然光の届きにくい状態だったとのこと。
そこで今回の改修で窓の面を2.5mセットバックし、新たな憩いの空間としてベランダを設けています。
16時過ぎにはやわらかい光が差し込んでいました。
一息つけるカフェラウンジのような一角が各オフィスフロアにあります。
南東から吹き抜ける風を浴びながらお茶したくなります。
ビルの顔ともなっている列柱は淺沼組と関係の深い、奈良の吉野杉を採用。
未乾燥の丸太を使用し、乾燥したころには加工して商品化する予定であることを聞いたときは驚きました。
つまりは構造体ではないのです。
ほぼ丸太の状態に留めて乾燥させることで、加工の選択肢を減らさない意図があります。
そしてコンセプトカラーといっても過言ではない朱(あか)。
これは淺沼組が携わる現場から出た建設残土を利用しています。
内外の壁・床・天井・家具といった様々な活用法を用いられています。
土壁の特徴は、調湿性に優れ、脱臭・断熱・保湿の効果が期待できます。
また、水を混ぜると、エネルギーゼロで回収することが可能です。
この”土”に今回八幡工業が強く絡んでおります。
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以上、だから土に還るビルなのか!と膝をたたいたタロでした。
GCP記事はまだまだつづきます。