徒桜のぞむ珈琲焙煎所 -カフェ編-
2021年3月31日プレオープン
曖依村荘(あいいそんそう)と呼ばれることになる自邸を飛鳥山に構えた渋沢栄一。
その麓、王子駅から3分ほど歩いたところにこの珈琲焙煎所はあります。
手動の引き戸から入ると豆を挽いた香りが鼻を抜けます。
こちらの物件は小川木材さんのご依頼のもと、桜の造形と壁面ペイントのデザイン、床の施工を担当しました。
店内から通りを見たイメージ図。
王子は桜にゆかりある町であることと、店名がサクラピアスであることから、
”一年中桜が見れる店“ をコンセプトに企画されました。
※イラストの無断転載や印刷、ご利用はご遠慮下さい。
客席側の壁面には書いて消せる杉ボードがあり、デフォルメされたコーヒー豆が整列。
所々にある挿絵が遊び心ある店内に仕上げています。
藍染のようなブルーで、とご希望いただいたモールテックスの床色。
カタログに掲載されていない特色カラーも弊社でおつくりします。
桜の幹はスタイロで肉づけし大まかに成形。
(普段は塗りのはなさんを召喚しました)
枝振りを決めて、巻きつけたラスにモルタルを盛ります。
(普段は塗りのふどうさんを召喚しました)
桜特有のひだを彫り着色、花弁を散らして桜の擬木の完成です。
壁に描かれた花弁と豆はこの店舗のために制作した消しゴムスタンプ。
オーナーさまとスタッフのみなさまにご協力いただきました。
ポジションやアングルを定め、塗料の載せ具合、押し込みの力加減を模索していきます。
埋まるころには消しゴムスタンプのプロに。
春風になびく強かで儚げな徒桜となりました。
コーヒーを飲みながら年中花見ができちゃいます。
テイクアウトや豆の販売もされています。
お近くお越しの際は立ち寄ってみて下さい。
徒桜のぞむ珈琲焙煎所、次回は階段室をご紹介します。
↓階段室編はこちら
王子珈琲焙煎所サクラピアス所在地