杉板本実(ほんざね)型枠コンクリート壁の補修工事
無機質で冷たい印象のあるコンクリートの壁を
木目調で温かみのある印象に変える杉板本実(ほんざね)型枠コンクリート壁
茨城で行った補修工事の施工例をお知らせします。
*左:補修前の状態(巣穴が各所に見られ、木の色がまだらで美しくありません)
*右:補修後の壁 (木目がはっきりと見え、継ぎ目もシャープに仕上がっています)
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近年、マンションのエントランスや一般住宅で
意匠性のある佇まいを求めるお客様からの依頼で工事が増えているようで
街角でもよく見かけるようになりました。
さて、この落ち着いた仕上がりで人気のRC杉板浮造り(うづくり)デザインの壁。
通常は、杉板などで作成した型枠にコンクリートを流し込んで施工しますが、
乾燥後に型枠を外してみないと仕上がりがわからない壁でもあります。
そのためジャンカ、アバタ、表面剥がれ等などと呼ばれる状態の悪い部分が発生し、
補修工事が避けられないのです。
補修作業は、さまざまな工程があります。
順を追ってご紹介します。
(1)形状補修
下の写真のように型枠がずれて 凹んだ部分や大きく破損した部分のモルタル埋め
板の幅で区切って塗り付け、板の境目を成形しておきます。
ペーパーサンダー等で不陸をなくしておきます。
(2)プライマーをローラーで塗布
※アクアベール500を使用。
(3)ベース色をローラーや刷毛で塗布
補修材の跡や、色むら等をベース色で化粧していく作業です。
※SAボンドにアートパウダーを適量溶き、アートピグで色を調整。
(4)木目模様を描く
※(3) と同様に SAボンドにアートパウダーを適量溶き、アートピグで色を調整。
模様の薄くなっていたり、補修で消えてしまった箇所を
木目の色に合わせた色で木目模様を筆や刷毛で描いていく作業です。
*補修前の状態(ぜんたいがぼんやりした印象です)
板一枚ずつ、木目や節を描きこんでいくという非常に根気のいる作業を経て
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ このように変わりました。
*補修後の壁 (くっきりとした木目、継ぎ目もシャープに仕上がっています)
(5)最後にトップコートを無泡ローラーで塗布
今回の工事では、3部艶で、フッ素入りトップコートのご希望でした。
※アクアベール3500 → アクアベール3000
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八幡工業はモルタル造形で培ったデザインセンスと特殊エイジング塗装の技術を併せ持つ数少ない左官屋です。
杉板本実(ほんざね)型枠コンクリート壁の補修に際しては、できる限り自然な仕上がりになるよう心を込めて仕上げます。
お問い合わせ、ご相談お待ちしています。
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