ネオンと擬岩のコラボ ~ 店舗内装オブジェ ~
飲食店に設置されるライティングを組み込んだ
オブジェのモルタル造形部分を作成いたしました。
打ち合わせをしながら簡単なスケッチを描き、
内蔵するライトの図面で縮尺の確認をし、
それらをもとにミニチュアの粘土模型を作成し360°の形状を決めます。
粘土の模型
実物の木下地が八幡工業の倉庫に運ばれてきました。
けっこうな大きさです! そしてベース自体重量があります。
今回の造形で課題になったのは軽量化。
擬岩の部分を作成してから店舗へ運び、
木製の台の上に設置するという方法をとる為、
まず、発泡スタイロフォームでおおまかな形状を作ります。
その後、ラス網を巻き、通常より薄めにモルタルの塗付け、
削り出しをすることで軽量化を図ることになりました。
円柱上の形状の為、ずれないよう
ビスを打ち、スタイロフォームを接着しながら下地作成。
このあと スタイロフォームにシーラー処理をして
ラス網を張りめぐらします。
そしてギルトセメントを塗付けていきます。
全体のバランスを見ながらテクスチャーをつけていき、
最後に着色します。
セメントの色は岩と似ているので着色って必要?
と思われる方が多いかとは思いますが…
陰影を深くしたり、高い部分をより高く見せたり。
そう、女性のメイクと同じ!大事な役割があります。
(上)着色前 (下)着色後
べつの面をお見せします。
(上)着色前 (下)着色後
「鉄分が染み出して流れた」「風雨にさらされて白化した」など、
岩のストーリー作りにも欠かせない作業です。
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仕上がった擬岩が店舗に運ばれ…
台座に固定し、中にネオン管が配線されました。
大岩が抜かれて中に光る文字が浮かび上がる、
近未来的な雰囲気が漂うオブジェになりました。