壁に枯山水 ~ 和のモルタル造形 ~
東京銀座 寿司店の左官事例のご報告です。
お客様がカウンターに座って
まず最初に目が行く 奥の中央部に
モルタル造形のデザイン壁を施工させていただきました。
壁面に枯山水をイメージした波を櫛引・掻き落し仕上げで表現。
作業工程のご紹介
デザイン画を元に墨出しし、
壁面に深く刻むため、
材料がだれないよう波紋を一つ一つ仕上げていきます。
使用材料は ギルトセメント
乾いた後の色斑やマーク周りのライン幅に気を付けて
調整しながら形状を作成。
マークの部分は鏝押え仕上げで、
周囲とテクスチャーを変え、
着色をしなかったことによって
落ち着いた印象になりました。
そして、造形コーナーの両脇・天井にも注目!
MORART (モラート)という材料による仕上げです。
https://www.fukko-japan.com/products/morart.html
【 メーカー HP説明 より 】
フッコー社 モラートは”仕上げの可能性を超える “アーティスティックモルタル
セメント仕上げの硬度・耐久性と無機質の持つ意匠性を超越した 特殊セメントモルタルです。
マットな仕上げの中に微妙な光沢感を持つ柔らかい陰影により、 奥行きのある表情を演出します。
コテによる自在なテクスチャーパターンは、
様々なライフスペースに味わいの異なる多彩な質感を生み出します。
一面 モラートで仕上げられた壁のトップコートに、
人口雲母をちりばめ、照明や見る角度によって、
キラリと光る控えめながらエッジのきいた仕上げになりました。
全体にモノトーンで統一された無機質な印象の店内と、
無垢材のカウンターやまな板の温かみとの対比が、
静かな清潔感のある空気を作り出していました。