2018.03.21 モルタル造形

版築仕上げは、マンションの顔になります。

今回はマンションのエントランスの壁に施工しました

「塗り版築」のご紹介です。

版築(はんちく)とは枠の中に土などを突き固めて塀を作る工法で、
万里の長城の城壁にも使用されている古くからある工法です。

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その版築工法を塗りで表現したのが「塗り版築」仕上げです。

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*制作中の様子 (両側は石調のタイル
ボーダーで色が変化し 積み重なった地層のように重量感 ・素材感が楽しめます。

使用材料:ジョリパット爽土 版築仕上げ

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色土と 骨材の砂、そして樹脂、すべての材料がセットになっています。

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設計のイメージプラン

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施工前 コンクリートの躯体部分をモルタル補修した段階

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シーラー処理

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塗り分けのサイズ、色、骨材の指示書

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エントランスホールの右側の壁にも2か所 「塗り版築」

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色土は3色、仕上げの方法も3パターンと複雑なご指示です。

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寸法を測って、石膏ボードに墨出し

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施工面全体に下塗り

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下塗り用は樹脂と骨材のみ

 

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仕上げの上塗り用材料は5種の袋に分かれています。

色ごとに調合攪拌して、一段飛ばしで塗っていきます。

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塗り分けは、バッカ―材で仕切り、塗り終わったら外します。

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乾いたころ合いをみて掻き落とし仕上げをしています。

この日はここまで。

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翌日、別の色を塗りつけ 残りのラインを仕上げていきます。
色がはみ出して汚さないように細心の注意が必要です。

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刷毛引き仕上げのラインをしている様子
ちなみに、その一段上が掻き落とし仕上げ
下の段は削り出し仕上げ となっています。

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堂々の完成です。

照明効果が映え、鮮やかな地層がうかびあがっています。

朝、昼は硬質でスタイリッシュなデザインが、
夜はライトによって温かみのある表情にかわる。

従来、版築は伝統的な工法を用いるお城や 格式ある旅館やホテル
大型商業施設など、時間とコストをかけられる場所への施工に限られていました。

しかしこの「塗り版築」によって、もっと身近にお使いいただけるようになりました。

今回のマンションのエントランスのように、

小面積でも印象に残る アクセントとなる土壁の伝統技法を
みなさまの住宅デザインに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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ジョリパット爽土 版築仕上げは施工難易度が高い仕上げとなっております。
また、版築仕上は、施工する面積、層の高さや層の数、使用する色土の数や
色土の混色作業などにより、現場ごとに工期や作業費用が異なります。

施工をご検討・ご要望の際には 一度ご相談ください。

アイカ 「版築仕上げ」専用ホームページ
http://www.aica.co.jp/products/fill-w/jolypate/industrial/10soudo/

 

 

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