しっくい壁の 汚れ対策
古来より漆喰壁は、丈夫で汚れに強く、長持ちするということで、
民家や土蔵、お城や寺社などの外壁仕上げにも用いられています。
そして現在
和風・洋風の建物に問わず対応できる真っ白いスイス漆喰は、
静電気を帯びない特性と、酸化しにくいアルカリの自浄作用によって
メンテナンスの必要性が少ないというところでも人気の仕上げになっています。
とはいえ
丈夫で長持ちな漆喰も
住宅のおかれた条件下(周囲の環境、立地、風通し、日当たり・・・など)
次第では、雨だれ汚れや黒ずみなどが発生することもあります。
トラブルの実例です。
建てて10年経過したがまっ白いままの家があるかとおもえば
このように数年で雨だれ汚れが目立つ家も。
この雨だれ汚れ対策には、最近ではいいものがあります。
① 窓の上にひさしを付ける
⓶ 換気口なども水返しの金具付きの製品を
③ 窓のサッシ枠下には水切り金具など取り付ける
④ 撥水材をトップコートに塗布する ….など
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そして、汚れた場合のメンテナンス方法ですが、
(注) × 高圧洗浄 ×水拭き これは絶対に避けてください。
『 漆喰は防水材料ではありません!!』
漆喰は水を吸ってたくわえ、ゆっくり放出するという特性を持っているので
急激に高圧の水を大量にかけられたら剥離や流れてしまう原因になります。
表面の汚れは乾いた状態であれば、ブラシなどで塵埃を払ってください。
1⃣ ちょっとした汚れは「消しゴム」で消せます。
2⃣ さらに「紙やすり」(400番くらい)で擦ればけっこうきれいになります。
それでも気になるような染み込んだ汚れ、広範囲の汚れには
メンテナンスにおすすめの商品があります。
3⃣ 内装の壁ならスイス漆喰 専用の補修用塗料 【 カルクファルベ 】を塗ること
でスイス漆喰本来の機能をおとすことなくお化粧直しができます。
4⃣ ただし、外壁はプロに要相談!
建物のデザイン、下地の状況、汚れの状態、範囲などさまざまな条件によって
補修方法は変わってきますので、ぜひ、八幡工業にご相談ください。
注意)*間違っても 白いペンキを塗らないでください。
それでは漆喰本来の呼吸機能を台無しにするだけでなく
数年後に塗膜が剥離する結果にもなりますのでご注意を!