北鎌倉の帽子小屋さんが漆喰をえらんだわけ
2015年9月19日
「帽子小屋 kita-kamakura」 がオープン!
英国テイストながらRC(鉄筋コンクリート)和風長屋に上手く馴染む外観。
鎌倉の設計事務所 GM2 ジーエムツーデザイン さんが
設計・監理・創作工事をおこない
八幡工業・ナチュラワイズが内外装仕上げ・色彩計画、
および 施主施工のDIYサポートで参加させていただきました。
内部はスイス漆喰カルクウォールの鏝塗りで仕上げました。
「オーダーメイドの手作り帽子屋さん」 からのリクエストは
・自然が多い分湿度も高いこの北鎌倉で 発生しがちなカビから解放されたい。 ・コンクリートむき出しの高天井でも 寒がりな私が快適に過ごせる場所にしたい。 ・糸埃がたくさん舞う作業場そして教室であるが、 静電気で埃が付きにくい壁であってほしい。 ・小さな空間の中にお客様を迎えるにあたり、 臭いは限りなくなくしたい。 ・そして何よりも、気の流れの良い空間にしたい。
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・・・というご相談でした。
この希望にこたえる内装材は ズバリ「しっくい」です。
さらに天然素材100パーセントのスイス漆喰なら
ご満足いただける空間になること請合います。
というお話をさせていただきながら、
5月から数回にわたって打ち合わせをさせていただき
じっくり こつこつと手作り工事で半年近くかけての完成となりました。
わずか6坪強の小さな面積とは思えない、開放的な店内。
入ると、真っ白な壁に様々なインテリアが目に飛び込んできます。
奥に見える淡いグリーンに塗られた空間は、かとうひろみさんのアトリエ。
棚やデスクなど、機能的でかつ落ち着いて作業できる空間となっています。
この小さな空間の中に、
ショップ、教室、オーダー、アトリエと、
4つの機能が組み込まれています。
・帽子は肌に直接触れるものですので、化学物質を極力減らし、 そのお客様に心地よい時間を過ごしていただけるような空間にしたい!
と、帽子作りの生地や素材も厳選している かとうさんだけに
制作する空間もできるだけ安心・安全な素材で守られている場所にという思いで
今回は漆喰だけでなく自然素材を使った塗料も使用。
Old Villegeのバターミルクペイントで緑のフロントドアを仕上げ、
亜麻仁油を主成分としたリボスの浸透性着色オイル・カルデットで
カウンターやテーブルをダークブラウンに塗装。
さらに、ロケット開発技術から生まれた断熱材であり、
空気質改善など様々な効果を発揮してくれる塗料
日進産業のGAINA (ガイナ)を使って、
トイレやバックヤード部分をペールグリーンに塗装しました。
市川 平氏の作品 「ミキサープロジェクト」
施主 かとうさん DIYでしっくい塗り中
*完成お披露目レセプションにて
左:施主 かとうさん お隣り:設計GM2 木本さん
施工のくわしいレポートはおふたりのブログでもご覧いただけます。
*愛情のこもった木本晃子さん手作りの模型。
http://gm2a.exblog.jp/22360549/
*模型をみながらレイアウトの検討会。
http://blog.livedoor.jp/boushist/