下地をつくる。
汗が吹き出るような暑い中、
現場では若い職人さん2人が
外壁の下地作りをしていました。
この日の作業は、
主に「ベースBラス」の
貼り付け施工です。
「ベースBラス」とは
軽量セメントモルタルの下塗りをあらかじめ施してある
パワーラス。通気ラス張り+下塗りを、1工程でできるので
工期の短縮に貢献する画期的な材料です。
この「ベースBラス」の上に、ベースBモルタルを上塗りして
左官仕上げ外壁用の下地を作ります。
「どう、進んでる?」と、視察に来た社長が声をかけると
「いやぁ…案外、穴が多くて手こずってます」と職人Fさん。
ただの平面の場合は、そのままBラスを貼り付ければいいのですが
通気口や窓などの開口部がある部分は、ひとつひとつ
その寸法を測って丸ノコとプライヤーで
カットしていかなくてはなりません。
なかなか根気のいる作業です。
カットが終わったBラスは
もう一人の職人さんがロープに掛けて、
上で待ち構えているFさんが引っ張り上げます。
ボードの重さは一枚あたり15kg(加工前)。
スピード感を大切にしながら、
ケガのないよう慎重に作業をします。
そして、貼り付け位置に合わせて、
エアタッカーで1枚のBラスにつき100発以上、
しっかり留めつけていきます。
丈夫で高品質な外壁を仕上げるために、
これも大切な仕事。
今日のレポートは、
いつもとはちょっと違う左官屋の現場でした。