「京壁」は「しっくい壁」に塗りかえができます
築30年以上の住宅の和室などで
こんな古い壁を良く見かけると思います。
茶色とか浅黄色とかアースカラーの土壁。
「京壁(きょうかべ)」または「じゅらく壁」とも呼ばれています。
リフォームのお問い合わせで多いのが、
1、さわると砂みたいなものがボロボロ落ちてくる
2、物がぶつかって傷がついてしまった
3、色があせてきた
4、陽に焼けてムラがある
5、汚れがついて染みがとれない ・・・などなど
このような壁はリフォームできます。
調湿機能、消臭効果もあり丈夫で長もちな「しっくい壁」に塗り替えできます。
ぜひ一度、八幡工業にご相談ください。
このように剥がれてしまった京壁(じゅらく壁)のリフォームは、
先ずは下地作りからの工事になります。
下地さえしっかり作ってしまえば、安心して塗り替えが可能です。
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リフォームの方法は大きく2つあります。
①.柱ごとボードで覆ってから塗り替える
◆柱は壁に隠れてスッキリしますし、洋風なデザインに変更可能です。
→ ただし内側に出た壁の分だけ、お部屋はすこし狭くなります。
あわせて、床工事、巾木や周り縁の取り付けなどの大工工事も必要です。
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②.柱間の壁を下地調整後に塗り替える
京壁(じゅらく壁)を漆喰に
塗り替える場合の手順は以下の通りです。
ポイント:事前に畳はあげておくと汚れなくて済みます。
1. 京壁に霧吹きで水をまんべんなく掛ける
水でも良いのですが、左官屋さんは「壁ハガシ材」を使います。
今回は四国化成のハクリパックという製品を使いました。
水を入れたバケツに粉をふりかけ掻き混ぜるとゼリーみたいなとろみができます。
この寒天状の透明なものを鏝で塗ると、京壁が簡単に剥がせます。
しかも水が垂れたりしないので床を汚さなくて済むのです。
2. スクレイパーでそぎ落とす
今回は漆喰に塗り替える工事でしたので
いったんすべて剥がし落としてから施工しました。
3.傷や穴、ひび割れの補修をします。
壁の傷が大きく傷ついていたり、壁が剥がれて下地が見えてしまった部分は
石膏系の材料を塗って補修します。
これで下地が平らになるとともに、仕上げ時の乾き具合も均一になります。
4. あく止めの 浸透性シーラーを塗ります
2回~3回 念入りにローラーと刷毛を使い塗ります。
5. プライマーを塗って密着性をあげます
今回はスイス漆喰を使うので専用のミネラル下地材を2回塗布します。
6. 漆喰を塗り仕上げます
今回、お施主さまから明るい色あいにかえてほしいというご要望を受け
スイス漆喰 カルクウォールに天然顔料ウラの黄土色を入れ調合しました。
さらに、京壁調仕上げにするため 細かい粒子のみじん砂を混ぜ込みました。
新しく漆喰を塗れば、丈夫で長持ちなので
風通しが良い環境で、適度にお手入れをしていただければ
次の世代へと大切に住み継ぐことができます。
漆喰は静電気を帯びないのでほこりが付着しにくく
強アルカリ性のためカビにも強いので
自浄作用のお陰で汚れが付着しづらいのです。
もしも汚れが気になることがありましたら
上から簡単に補修することも可能なのです。
【 Before 】 (工事前)
【 After 】 明るくきれいに仕上がりました
7. 仕上がり後、2日間乾燥期間をもうけます。
塗りたては触れないように気をつけて、風通し良くしっかり乾燥させます。
ときには扇風機を使うこともあります。
表面が硬くなったのを確認したら、器具を取り付けたり畳を入れ、
家具の設置が可能になります。
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このように、10年ごとに張り替えるクロスよりも
今後何十年と可愛がりたくなる家にしたいなら漆喰です。
いやなニオイも吸着分解してくれるし、
湿気も吸放出して湿度調整してくれる。
冬暖かく、夏は涼しくすごせるのが漆喰の魅力なのです。
【 Before 】 (工事前)⇒⇒⇒ 【 After 】 ボロボロ落ちる心配から解消されました。
スイス漆喰の「京壁」調仕上げは和室にも合う、
落ち着いた仕上がりになります。
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結論、「京壁」 から「しっくい壁」へ! 塗り壁のプロからの提案です。
また、塗り壁はDIYでも出来るリフォームです。
八幡工業のショールーム、ナチュラワイズでは漆喰の塗り体験ができます。
「塗り壁ワークショップ」の特設ページをごらんください。