左官技術の大看板が完成しました。
倉庫の2階部分の壁 を利用して
左官の技術で会社の看板をつくりました。
横幅:5.5メートル 高さ:2.5メートルのビッグサイズ
漆喰ベース + 掻き落とし仕上げ
スイス漆喰 「カルクウォール」に骨材をブレンドして使いました。
母体の八幡工業、ショールーム・ナチュラワイズ、そしてカフェの揃い踏み!
*仕上がりのイメージパースです
【Before】 工事以前は板金の外壁でした。
【After】
完成写真です。
もとが倉庫とは思えない「漆喰壁」に生まれ変わりました。
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かかった工事期間はおよそ2週間
塗り面積自体は20平米程度ですが、
けっこういろんな工程があるのです。
施工の流れを振り返ってみましょう。
4月頭、まず鳶さんが足場を設置。
大工さんに下地の胴縁と合板をはってもらいます。
ラス屋さんが防水のフェルトとラスを貼ったのち
左官屋さんがモルタルを塗ります。
モルタル完了、窓は完全に消えています。
全面にひび割れ防止のグラスファイバーネットを表層に伏せこみました。
ここから1週間、しばらく乾燥期間をおきます。
この間に実物大のステンシルシートを作成しました。
今回は精度を高めるため印刷所にお願いして
大型の印刷機で丈夫な防水紙にロゴデータをプリントアウト。
これをカッターで丁寧に切り、抜き型をつくりました。
モルタルには一旦、黄土色の顔料を塗っておきます。
そこにテンシルシートを実際に貼って、仕上がりの位置決めを確認。
下地材を塗ると文字が白く浮かび上がります。
文字部分を盛り上げるため
スポンジタイプのバッカー材を貼って土手をつくります。
色分けした材料を文字部分に塗ります。
紺、緑、茶色の3色、ロゴ指定に合わせ調合するのに苦労しました。
【 Point 】 漆喰は濡れた状態では色鮮やかですが、
乾いてしまうと、色が落ち着いて少し褪めた感じになるのです。
ところが 「掻き落とし仕上げ」にすると、屈折率が高まるために、
乾いても普通に塗った状態より濃い目の色調に落ち着くという特性があります。
これを見越してつくる必要があるのです。
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翌日、文字が乾いたのを確認して慎重にバッカーを外し
最後にベースの白漆喰を文字以外の全体に塗りつけます。
そして掻き落とし仕上げを施したらようやく完成となります。
足場解体!で、全体像があらわれます。
すぐさま電気屋さんにスポットライトをつけてもらいました。(開店の前日です 笑)
照明で文字の立体感が浮かび上がる
夜の看板も風情があります。
ふ~~間に合いました。
これで、今以上に笑顔でお客さまをお迎えできます。
親子2代とカフェスタッフ
八幡工業+ナチュラワイズ+カフェサンワイズ
「伝統・革新・真心」
3拍子そろった 左官技術の大看板が完成しました。
みなさまのお越しをお待ちしています。
八幡工業 ナチュラワイズ naturaY’s 営業・斎藤のレポートでした。