フランス壁の勉強
1月のことになりますが、フランス壁の勉強会にいってまいりました。
『セニデコ』 というブランド、以前から展示会などで興味深く見ていたので、
今回勉強会のお誘いをいただき良い機会と思い参加させていただきました。
主催はセニデコフランス合同会社さん、
会場は関内にある横浜市技能文化会館です。
ちょっと早く到着したので開場まで1階にある「匠プラザ」を見学しました。
横浜開港当時の職人さんたちの技能と暮らしを知ることができる道具類の常設展示のある多目的スペースです。
左官屋さんの彫像があってびっくり。
さまざまな左官鏝が展示されていました。
いまさらですが、鏝板 2種類あって 左が 「鍋蓋」
右が 「羽子板」 って呼ぶのだそうです。知らなかったです。
横浜の名人の道具箱でしょうか。
木で作られた鏝専用の鞘(さや)、大切にされていたんですね。
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さて、前置きが長くなりました。
この日の参加者は全国から30名ほどの方々 が参加されました。
左官業の方・塗装業の方・工務店の方・ハウスメーカーの方・内装業の方・・・
たくさんのご縁をどうもありがとうございました。
いっしょのテーブルで勉強させていただいたのは千葉の塗装業のご夫婦、
塗装だけでなくタイルや左官工事も得意なのだそうです。
右手のかわいらしいお嬢さんは新潟からお越しのエコ建材販売会社の営業レディ。
雪国から新幹線にのってのご参加です。
最初にセニデコ社の方がフランス語で、ごあいさつ。
この会の取りまとめと、実演指導はセニデコフランス合同会社の田山さん。
「今回のメインは数多くのセニデコ商品の技術を学んで頂く事が目的です。」
やさしい語り口で 懇切丁寧な説明がとても良いお人柄を感じさせます。
まずは色々な商品をカタログやサンプルを見ながら簡単に説明。
8種類の材料の特性と、表情の違い、塗り方を1日がかりで勉強です。
まず、田山氏から塗り方のお手本を見せていただきます。
「職人ではないので下手くそですみません」 といいながら手馴れたものです。
その場で次々と、数種類の材料を手際よく調合して塗っていきます。
後は1日かけて皆さんと塗りまくりの講習です。
新潟のお嬢さん、意外や上手です。
ニコニコしながらも本気モードで塗っていました。(笑)
乾く前にサンダーの刃を当てることで表情が変わるという
セニピエールという材料は興味津々です。
ピンク色の顔料をまぜたものは 「クリスタル」という材料。
乾いたあとも、パール状の粒子がキラキラと光る仕上がりになります。
これは蜜蝋ワックスで仕上げる 「デコ プロヴァンス」 という材料。
独特の陰影と艶感がでます。
下地に 「アバナ」 を塗った後 「スタッコ」 という材料を塗り重ね
専用の磨き用ステン鏝で抑えているところ。
つるつる鏡面、わたしの頭のように(笑) ピカピカ仕上げになりました!
このように、コテで塗ったり、刷毛で塗ったり、工具を使って
特殊な磨きをしたり色々な施工方法を教えて頂きました。
ガラスのような質感、大理石のようなしっとりした手触り
それぞれ数ミリの塗り厚ですが、重厚感、ボリュームはクロスとはあきらかにちがいます。
そんなこんなで、お昼をはさんで、あっという間に1日が終わりました。
最後は参加者のみなさんと名刺交換会、施工の相談をしあえるお仲間にも出会え
さまざまなご縁を皆さま、ありがとうございました。
造形や床にも使える 「セニピエール」 という材料もあり、
スイス漆喰と組み合わせて、おもしろいことが出来そうなアイディアが浮かんできました~!
八幡工業のショールームにあります。
ご興味ある方は、是非ご相談下さいませ。