☆スイス漆喰のキラキラ仕上げ☆
2014年 秋におこなった 「特殊な施工例」 のご紹介です。
スイス漆喰でスケルトンリフォームさせていただいた埼玉のS様邸
作り付けのキッチンカウンターテーブル
テーブルの上の立ち上がり部分、おわかりになりますでしょうか。
キラキラ光る なにかが・・・
もうちょっと寄ってみましょう。
これの正体は、「ラインストーン」 だったのです。
今回、お施主さまである このお宅の奥様から工務店を通じて
「ラインストーン」 を埋め込んだ壁にして欲しいというリクエストをいただきました。
~~~ 住友そっくりさんの六本木にあるマンションショールーム。
そこにしつらえてある、キラキラひかる壁みたいにしてください!~~~
ということで、実際にマンションショールームに伺い実物を確認しました。
その足で台東区にある、アクセサリー専門の問屋さんに行き、いいもの見つけました!!
SWAROVSKI スワロフスキーです。
スワロフスキーは
オーストリアのクリスタル製品を扱う会社の高級ガラス製品で
特殊なカット加工を施す為、ダイヤモンドのような美しい輝きがあります。
漆喰でサンプルを作ってお見せする必要があるので何種類か購入。
オーストリアの宝石とスイスの漆喰とのマリアージュです!!
本番と同じように石膏ボードにカルクウォールを塗って
ラインストーンを埋め込んでみました。
数日後、吉彦専務といっしょに、お客さまに見本を見ていただきました。
石粒の大きさ、カッティングデザイン、配置する間隔などの細かい指示をいただき、
いよいよ方向性が決まったところで、晴れてプラン実行となりました。
今回、施工の依頼は、このカウンターのほかに2箇所。
指示書は玄関ホールの壁と、リビングの壁。
どちらもアール状になった壁面という、ちょっと難易度高めな仕上げです。
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工程は最初、骨組みだけのスケルトンでした。
大工さんにベニヤで下地をつくってもらいます。
そこに左官屋さん登場。 (*施工前の玄関ホール)
初日は、おとめ左官・田原さんが養生をきっちりします。
(*同じく施工前のリビングR壁)
床も天井もきれいな引渡し状態に仕上がっているので、
ラストのバトンを渡された我々が傷をつけたり汚したりすることはできません。
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さて、下の図は天体が趣味のご主人様から提供された手書きのもの。
リビングにはご家族の星座である、「やぎ座」と 「おうし座」を御所望。
玄関ホールには 「北斗七星と天の川」のイメージ。
この図をもとに、ラインストーンが大好きな奥様のリクエストに合わせ、
3種類のサイズの石をどのように散りばめるかを正確な配置図面におこします。
この作図は住友の担当者が作ってくださいました。
さらに、この図を実寸大に引き伸ばして、転写用のポスターサイズに印刷します。
カルクウォールを塗っり、乾く前に
このポスターで石を埋め込む位置の当たり(目印)を出します。
そしてピンセットなどを使い、ひとつひとつ丁寧に石を置いていきます。
気が遠くなるような作業だったと語る、職人さんたち。
ありがとうございました。
そして、2日がかりで仕上がった状態です。
玄関ホール
漆喰の流れるようなパターンをあいまって、天の川がみごとに表現されました。
昼と夜とでちがった表情
ライティングでさらに演出効果が変化する極上のインテリアです。
みなさんのお部屋にもこんな デコラティブな壁、ワンポイントいかがですか?
このラインストーンのためだけに、特別につくられた
LED電燈が内蔵されたカウンターと、
ダウンライトに浮かび上がるアールの壁。
こんな部屋に暮らす人の日々の喜びはもちろん、
遊びにこられたお客さまの驚く顔が浮かぶようです。
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まさに左官は無限大の可能性を秘めた世界。
まだまだアイデア次第で、いくらでも発見と創造がうまれてきそうでワクワクします。
以上、みなさまのリクエストに可能な限り全力&真心でお答えする
八幡工業 営業・斎藤のレポートでした。