八ヶ岳パターン
これが今回、平野職長がデザインした壁塗りのパターン。
その名も『八ヶ岳パターン』です!
わかりますか?
いくつもの山並みが重なり合っている勇壮で力強いイメージ。
いつも漆喰壁の仕上がりを写真に撮って記録保存しているのですが、
これがブログではなかなか見たようにいかない・・・。
全体の迫力も伝えたいけど、アップにしないと
白い壁の微妙な質感や、鏝のライン、がわからない・・・もどかしさ。
こればっかりは実際に「来て見て触って」いただくしかない!
単純にわたしのカメラの腕が悪いってのもありますが。(笑)
だれか「上手な塗り壁のパターン撮影マル秘テクニック」教えてください。
ともあれ、今回のお仕事お客様の反応は、
『期待以上の、とても良い仕上がりです!』 とご満足いただけたようで
関わらせていただいた私もうれしいです。
わたしが担当させていただいたのは、キッチンからテラスに通じるドア。
ちいさな塗り面ですが八ヶ岳パターンやらせていただいてます。
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さて、出張の楽しみは宿と食事。
今回は原村にある小松山荘という民宿にお世話になりました。
食事は並びにある「山の幸」というお店でいただき、
24時間かけ流し温泉がうれしい。
そしてこの宿のご主人がなかなかユニークな御仁。
実は『きのこ採り名人』! で、なんどもテレビで紹介されたそうです。
この日は採ってきた珍しいキノコ見せてくれました。
もちろんあとで試食、歯ごたえあって美味しかったです。
それもそのはず、八ヶ岳の麓で登山客相手の山小屋を
40年続けてきたそうで、山のことならまかせろ!
と、長野弁まるだしで気さくにしゃべってくれました。
また、宿や食事処のに飾られている油絵、これもご主人の作品。
この紅富士など、なかなかすばらしい出来です!
さて長野名物といったら!?
そう、「信州そば」ですよね。
どちらも美味しかったです??。
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仕事が無事終わり、街道を諏訪方面に抜けての帰り道、
古い土蔵があちらこちらに。
しばし車を停めて「蔵見学」調査隊に変身。
おっと?きれいな「海鼠(なまこ)壁」
お屋敷の玄関でこんにちは!と声をかけるが畑にでも出ているのか返事がない。
少し、お話を聞けたらよかったのに残念、では失礼して撮影だけパチリ。
なかでも丁寧な仕事に3人とも「お?すげ??」と唸らせたのはこれ。
いまは大分痛んだりしていますが、〇に星型のしっかりとした海鼠模様、
梁の飾り彫刻や、軒や窓の丁寧な切りつけ。
50年以上経つのかな?
おそらく時間をかけてじっくりと仕事が出来た時代だったであろうが、
こんな山間の村にも、名も知らぬ名人がいたのだ。
当時の左官職人の技術力にただ驚くばかりである。
これはまた別の家、崩れかけた海鼠壁を見つけたイサオさん。
中ぬりの土壁の奥から、竹で編んだコマイが見え、
黒い瓦を貼ったのち、それを取り囲むように白い漆喰でなまこ型に
盛り上げている様子がよくわかる・・と真剣に調査していました。
最後は3人で諏訪大社に帰りの道中の安全祈願をおまいりして東京に戻りました。
いや?なかなか充実した出張、でしたが。
帰ったらまた暑い東京の現実が待っているのだ。トホホ