2010.11.29 八幡の職人

建築雑誌に施工事例が紹介!

『新建築』 12月号

『コンフォルト』 10月号

発売中の建築雑誌 2誌に

八幡工業が左官施工させていただいた住宅が紹介されました!

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いずれも東京都世田谷区の「ミンナノイエ」なる個人邸。

設計は間田央(まだ あきら)さん間田真矢さん。

かれら建築家夫妻が暮らす自邸。

施工は 小川建設(株)  担当 石橋正哉さん。

左官は弊社、八幡俊昭と八幡吉彦。

『新建築』では、制約のある敷地で快適に暮らす工夫?という視点、

『コンフォルト』は、「黄昏のあかり」を楽しむ家?として照明デザインに注目した内容。

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私自身は一度、材料をお届けに建設途中の現場に行きましたが、

「えっ?? この家、どこからが中でどこからが外なの???」

と作業中の2代目に質問したくらい不思議な空間だったのです。

「この家、住まいの真ん中に木が植えられるんだよ!!」と2代目。

あらためて雑誌の写真と図面を見て、すごい??

それもそのはずこの家には空間を仕切る建具がない!

まさに住居自体が庭園であり、例えて巨大な植木鉢のなかに

人が暮らす自然と一体化した住宅なんだ???と驚く。

左官を担当した場所は木の植えられた広場の漆喰壁と天井、

フラットの壁が風化して部分的に剥がれたイメージという注文に、

意図的にえぐれた部分を作ることで、昼間の太陽の明かりと

夜の照明効果との変化を楽しめるように、全体のバランスに気を配った。

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また、地下の浴室は「カラーモルタルのスポンジ掻き落とし」仕上げ。

こちらは落ち着いた明るい黄系の壁に左官ならではのエイジングを

施し、わざと「色ムラ」を作り出しました。

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これは、仕上がった壁にあとから塗装で古色を表現するのではなく、

モルタルの水引き加減をにらみながら絶妙のタイミングで

スポンジで,材料内部のアマを浮き立たせたり沈ませたり。

「セメントと砂、そして水」 という左官の基本素材の特性・特徴を

つかんでいないと失敗のおそれもある気の張る作業。

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このような特殊な施工も、手仕事の跡が残る素材をできるだけ用いて、

温かみを感じる仕上げにしたい!というすばらしい建築家の思いが

あって実現しました。

彼らのように左官を建築のなかで重要なものとしてとらえてくれ、

かつ、左官材料にも精通した設計士、建築家、そしてお施主さんが

もっともっと増えてくれると、わたしたち左官職人が楽し?い苦労!?

わくわくするチャレンジをする機会が益々増えるのにな??。

なんて見習いのくせにちょっと生意気なこと考えてしまいました(笑)。

詳しくは雑誌をご覧くださいね!

当HPの左官事例にも「世田谷区下馬 スイス漆喰」

としてご紹介しています。

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