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先週の日曜日、横浜で開催されている「第48回技能五輪全国大会」を見学してきました。

そう、あたまに「技能」とついているだけあって、技能レベルの日本一を競う大会なのだ。

どんな競技があるかというと39職種！！

機械系	機械組立て、抜き型、精密機器組立て、機械製図、旋盤、フライス盤、木型、自動車工
金属系	構造物鉄工、電気溶接、自動車板金、曲げ板金、車体塗装
電子技術系	メカトロニクス、電子機器組立て、電工、工場電気設備
建設・建築系	タイル張り、配管、左官、家具、建具、建築大工、造園、冷凍技術、とび
サービス・ ファッション系	貴金属装身具、フラワー装飾、美容、理容、洋裁、洋菓子製造、西洋料理、和裁、日本料理、 レストランサービス
情報通信系	ITPCネットワークサポート、情報ネットワーク施工、ウェブデザイン

出場する選手は、満年齢23歳以下で、各都道府県職業能力開発協会が行う地方予選大会等において優れた技能を有するものとして推薦を受けた若者たち。

さらにこの神奈川大会は、2011年（平成23年）にイギリス・ロンドンで開催される

「第41回技能五輪国際大会」の日本代表選手の選考予選会を兼ねている。

たそがれ左官職人の勇さんと到着したのは、「左官」競技の会場パシフィコ横浜。

出迎えてくれたのが大会イメージキャラクターのカモメン。

スパナとトンカチを持ってます！かっわいい??

この会場ではメカトロニクス、電子機器組立て、左官、建築大工、
フラワー装飾、レストランサービス、造園、とび、と８競技がおこなわれています。

さっそく目的の「左官」会場へ！

と・・・着いたのがちょうどお昼、選手は休憩中でした。

会場をぐる?っと回ると全部で７のブース。

南は宮崎、鹿児島、岐阜、茨城、新潟、そして神奈川からは２人。

所属先名から判断するとすべて左官の専門業者チームからの出場。

課題制作の進み具合は？と見ると、

ずいぶん進んでいると見えるチームと、もしかして遅れてるのかな・・

と思わせるチームと差が開いているように見受けられました。

壁に貼ってあるタイムスケジュールをみると、14時30分で終了。

競技はきのうから始まっていて合計11時間で制作。

課題は「石膏置き引き」と「壁仕上げ」。

とくに石膏置き引きは、現場でもなかなか見る機会がないので注目です！

と、楽しみにしていましたが、実は選手のみなさん昨日のうちに仕上げちゃって

いたんですね??。ちゃーんと台の上に置いてありました。

石膏でこのような額縁飾りを作り、パーツごとに組み立ていくわけ。

しかもこれ、型抜きではなく鏝で引いて作っているのです。

いや?実際にやってるとこ見たかったな。

そうこうしているうちに午後の競技再開！

そろいの純白ユニフォームに身を包んだ選手たち登場。

黙々と作業開始。

あらかじめ出来上がった部材を壁に張り付け、ちりぎわをきれいに仕上げ、

さらに自由課題の絵にとりかかります。

残り時間はあと２時間程度、少しのミスもゆるされません。

なにより大勢の観客の前で作るっていうプレッシャーに打ち勝たねばならないのですから。

勇さんも真剣なまなざしで見守っています。

さて、競技のゆくえは！！！

いちばん先に完成させて、競技時間内にかたづけ掃除までしていたのが

印象的な岐阜・小倉左官店の牛丸選手が金賞！

わたしと勇さんの予想では、

圧倒的に仕上げの美しさと自由課題の墨文字が斬新だった

鹿児島・（有）田畑工業の加治屋選手の作品、銀賞でした。

加治屋選手に話を聞くと、練習は9月につごう１０回。のべ２０日間おこなったそう。

働きざかりの腕の良い職人に仕事を休ませ、チャンスを与える

経営者や親方もえらいが、それにこたえてしっかり結果を出す選手たちも

すばらしいです。

ともかくいずれ劣らぬ７人の若手職人さんたちの活躍にエールです。

というわけで八幡工業の若手稼ぎ頭職人・勇さんは巨大エール（イギリスのビール）で

乾杯???！

さあ、あしたからもがんばりましょうね。