吉野石膏工場見学
こんにちは。 『1の書簡』 担当の 八幡吉彦 です。 ここ最近は三寒四温とでもいいますか、暖かくなったり、寒くなったりと気温の差が激しい毎日が続いて、 体を壊してしまっている方も多いんではないかと思います。 体調管理には注意が必要ですね。 僕はと言いますと、前にもブログで述べましたが なんてたって ” 花粉 ” です。 仕事はおかげさまでメチャメチャ忙しいんですが、 この花粉のせいでやる気が・・・・。 最近では目も痒くなってきまして、なんだかすぐ眠くなります。 とにかくこの時期最大の強敵が ふつふつ と姿をあらわしてきて、それと格闘する毎日でございます。
さてさて、本日3月8日に吉野石膏の工場見学に行って参りましたので今回はその内容でいきたいと思います。
この工場見学会は弊社が日頃より大変お世話になっております、 (株)ファサードさん主催で行われました。 ジョリパットや珪藻土、漆喰などなど様々な壁材を扱い、左官だけではなくサイディング工事、防水工事なども手掛けており、それぞれの分野においての知識も大変豊富な会社です。 何よりも社長である山野さんのフットワークの良さは天下一品で多大なる情報力の秘密はそこにあるのかもしれません・・・・。 恐れ入ります。
さて、建築業に携わる方なら日頃何気なく目にする石膏ボードですが、原料である天然石膏(原石)はオーストラリアやタイ、メキシコなどから船で輸入されます。
石膏の原石。 これを焼成、粉砕してできた 『焼石膏』 に水を加え、それを原紙でサンドイッチ状には挟んで固まらせてボードにします。 なんと固まった石膏は再度焼成、粉砕すると元の焼石膏に戻り再利用可能だそうです。(結晶が壊れ出すので限界はあるそうですが。) なので現在工場で作られているボードには約5%の新築現場からリサイクルした石膏が混入されているそうです。 なんだか漆喰とよく似ています。
これが原紙ロール。 おもに新聞紙や段ボールなどの再生紙を使用しているそうです。
今回見学した第三工場に停泊していたオーストラリアからの貨物船。 この船には約4万トンの天然石膏が積載されており、これはこの工場で生産されるボードの約1カ月分(12ミリボード)3000万枚に当たるそうです。 すごい量です。
最後に僕が関心を抱いた石膏ボードの耐火性について述べときます。 石膏ボード(石膏)には約12%の水分が含まれているそうで、この20%の水分が完全になくなるまで火に耐えるそうです。もう少し詳しく説明すると石膏に含まれる結晶水が炎により熱分解を起こし水蒸気を発生させ、燃焼を防ぐということです。 どれ位の時間耐えられるかというと12ミリの石膏ボードで約12分(1ミリ1分)だそうです。 それはともかく、すごいのは石膏自体が自動で炎を感知して消火活動を行うという ”スプリンクラー”? の役目を果たし、火災を最小限に食い止めているということではないでしょうか。
石膏ボードは耐火性だけではなく遮音、耐力性にもすぐれ私たちに安全で快適な住空間を提供してくれ、なおかつ地球環境にやさしい大変すぐれた商品だということが分かりました。
非常に簡単ではございますが以上で吉野石膏見学レポート終了とさせていただきます。 ではまた・・・