カフェレストランの大きなテラゾーテーブル
ご依頼をいただいたビールストーン施工のご紹介です。
都内某所のカフェレストラン
ゆったりと8人が座れる4メートルのテーブル
「自然石」と「ガラス」が一体化した 天板が重厚な研ぎ出しになっています。
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施工の流れをみていきましょう。
材料は Beal Stone (ビールストーン)
ベルギーのBeal社の製品をご採用いただきました。
研ぎ出し / テラゾタイプの左官材 BEALSTONE®は、
従来のコンクリートのような素材に代わり、薄く簡単に施工ができ、
現代の使用に即して割れにくく改良された床や壁面の仕上げ材です。
97%の成分が天然鉱物でつくられ、
意匠装飾やリノベーションの現場に、
世界に唯一の自由なデザイン性を齎すことのできる製品です。
https://bealinternational.com/ja/bealstone/
じつは、既存のテーブルを有効活用しています。
「モノを大切に使う起業精神」 そこに 左官の技術が活かされる。
いい時代です。
前日に、特殊モルタルで下塗りを施しています。
担当した職人は 、研ぎ出し経験の豊富な 田中君。
テーブルの縁は、金属の枠が付いています。
今回ビールストーンの塗り厚にあわせ、ちょうど10ミリ下げでレベル調整しています。
下塗りは、ひび割れ防止のグラスファイバーメッシュを伏せこんでいます。
うっすらとメッシュの細かい網が見えます。
慎重にバッカーを 縁に沿って貼っていきます。
これが種石の塗り仕上げの目安となります。
研ぎ出しに埋め込む「クラッシュガラス」
これは、このカフェで使われていた飲み物のグラスを砕いた意匠骨材。
アクセントに、青いクラッシュガラスもご用意いただきました。
材料を寸胴バケツで ミキシングします。
ベースとなる骨材は、結構大粒な寒水(1分5厘サイズ)を使用しています。
白い石の中に、グレーやベージュの粒が混ざっています。
寒水石・ビールストーンセメント粉・樹脂リキッド・白い色粉
以上を練っていきます。
全体に塗り終わったところで
ガラスをバランスよく埋め込んでいきます。
全体のバランスをみながら
ところどころ 青い ガラスを 置いていきます。
ガラスの位置を 微調整繰り返しながらしっかり押さえていきます。
最後は、まっ平にして、この日は終了。
左側 私、斎藤が手にしている機械は
ハンディタイプのバイブレーター!!
ブルブル振動を与えて、ガラスを押し込むのです。
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さて、翌日は乾燥期間を とり
しっかり硬化した状態で いよいよ研ぎ出し作業です。
1日目:荒砥ぎからスタートし、だんだん細かい砥石に交換しながら
3日かけて丁寧に研磨していきます。
作業中は、しっかり掃除機で吸い込みますが、粉塵が舞って周囲に付着しないように
ビニールで密閉したブースにしています。
縁には金属の枠があるため傷つけないように慎重に削り出します。
*仕上がった 縁の状態です。
メタリックなステンレスの枠が周囲を取り囲んでいます。
四つ角には、お客様に配慮してL型の安全カバーを取り付けました。
最後に トップコートをかけて完成です。
側面には 便利な 電源タップも付いています。
今の時代 PCやスマホの充電に欠かせない機能的なテーブルです。
長く、末永く お使いいただけると嬉しいですね。
テラゾー、TERRAZZO、研ぎ出し、人研ぎ、人造石研ぎ出し・・・
いろんな呼び名はありますが、古くて新しい左官の技術の結晶です。
シンプルですが丈夫で長持ちする味わい深いテーブル
施工実績豊富な、東京の八幡工業 にご相談ください。
*左官職人の手によるテラゾー
こちらの記事も参考にしてください。
https://www.yawata-sakan.com/blog/22144
https://www.yawata-sakan.com/blog/22178
弊社 葛飾ショールームで実物はご覧いただけます。
https://www.yawata-sakan.com/blog/18865
斎藤のレポートでした。