断熱材 シュタイコ + スイス漆喰の施工 【 川崎市麻生区 】
今、温暖地域に最適な断熱材が世界で注目されています。
ますます高い省エネ性が要求されるこれからの住宅。
しかしながら温暖化に加え、温暖湿潤な日本の気候条件では夏のオーバーヒートを防ぎ、
快適な環境を創る断熱材として従来の北方からの 断熱の考え方では無理があります。
ヨーロッパでの断熱材のシェアの10%は木繊維断熱材に切り替わってきています。
今回は、多くの木造建築家たちが「未来の断熱材」と呼ぶ STEICO(シュタイコ)を
いち早く取り入れ、内外に漆喰仕上げ塗りを施した住宅をご紹介いたします。
外壁はスイス漆喰「カルクファサード」の鏝塗り仕上げです。
この漆喰の下地が、注目の外断熱の仕様なのです。
これが、ドイツ製木繊維断熱材『STEICO(シュタイコ)』
サイズ 厚み100ミリ 長さ 1220ミリ × 370~430ミリ
https://iskcorp.com/all/steico/
ちなみの、シュタイコは壁だけではなく 屋根下にも入っています。
メーカーの説明によると
では、作業の流れをご紹介します。
大工さんに貼っていただいたが合板下地、
その上に専用の透湿防水紙を貼ります。
荷重のかかる器具等の部分
箱に貼った合板下地を透湿防水紙でくるみ、開口部は防水処理を施します。
100㎜(厚み)の木繊維断熱材 「シュタイコ」 を貼った状態。
溝の凸凹を合わせることで、気密性を上げ、熱橋を防ぐ事ができます。
「さね」
横と縦のつなぎ目の凸、凹が組み合わせの名称として「実」と呼ばれます。
凸凹を差し込むと
すき間なく ピッタリ収まるわけです。
出隅の 貼り合わせは 断熱ボードを互い違いに 勝ち負けをつけながら貼っていきます。
断熱ボードの留め付けには、専用の ガン機でステープルを打ち込み 留めていきます。
「シュタイコ」 を貼った 窓周り のおさまりの様子
サッシのつばとシュタイコの間 15ミリの隙間に
スポンジ状の「発泡テープ」を差し込みます。
発泡テープは熱で自然に膨らんでいき、雨水の侵入を防ぎます。
発泡テープの上から「シュタイコ」専用のモルタルで窓枠周りを埋めます。
ちなみに窓枠上部に貼ってあるものは「バッカー材」です。
「サッシの水切り下 端用メッシュ」を モルタルで取り付けているところ。
水切りが付いて仕上がった状態
順番が前後しますが、【基礎の水切り】の説明です。
水切り部分には 「アルミランナー」と呼ばれる 金属のレールを取り付けます。
アルミランナーは断熱材の厚さに合わせて出幅を調整します。
レールと「シュタイコ」の間には 通気の隙間を設けます。
今回は、10ミリの合板をスペーサー代わりに挟み、クリップオンメッシュを取り付けます。
出隅部 には コーナー材を入れてモルタルで接着
外断熱専用のモルタル
断熱ボードの上、下地モルタルを5ミリ程度塗ったのち1週間後乾燥養生。
次にファイバーネットを伏せ込みながら 二層目を塗りました。
モルタルがしっかり乾燥したところで
ミネラル下地材をローラー塗布し、
スイス漆喰「カルクファサード」の白で仕上げ塗りしました。
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この住宅では、中にも断熱材が使われています。
天井の断熱材です。
大工さんがボード下地を作っている様子です。
内装はスイス漆喰カルクウォール鏝塗り仕上げです。
模様は 引きずりびラフパターン
二階、三階 壁と天井を漆喰で仕上げました。
スイス漆喰による効果としては、
通常の漆喰よりも高いph13という強アルカリ性が、強い酸化還元作用を持ち、
有機物や、空気中のウイルス、匂いまでも吸着し分解してくれる力があるのです。
スイス漆喰には強い殺菌性や調湿性、そして空気を浄化する機能があり、
暮らしをバランスよく健康に保ってくれる素材として知られています。
日本の住環境でよく悩みとしてあげられる結露やカビの発生を抑えることができる漆喰 、
左官屋 おすすめの材料です。
こちらの住宅は、ジェイホームズ株式会社からのご依頼でした。