温厚なアンティーク調エントランス 1/2
秋らしさを感じる間もなく、冬着を引っ張り出してきましたタ口です。
今回は真夏に行いました造形案件のご紹介です。
オンコウハウス奥戸さんのエントランス工事のご依頼をいただきました。
看板箇所と土間を造形にしています。
工事前。
クリームとベージュのコンビネーションで飽きのこないカラーリングだった外装はパステルブルーとピュアホワイトで一新。
Stoと塗装は依頼元である株式会社colorsが施工されました。
まずは看板造形。
既存タイルの上へ施工します。
25mmほど塗り付け、削りやすい硬さまで乾いたら西洋ブリック風に割り付けます。
石のテクスチャをつけるのに叩いたり削ったりすると、厚みは20mmないくらいに。
材料は造形に特化したセメントを利用しているため、炎天下で半日経過しても造形できるのが特徴です。
ホワイト、レッド、イエローをベースに着色。
石ひとつ一つに個性を与えます。
ホワイトは色飛びしやすい色のため、入れすぎでは!?というくらい色を差せば、乾いたころにはいいトーンに整います。
白壁が剥がれたようなアンティーク調に仕上げるため、モルタルを重ね塗りします。
丹精込めて造形した石たちの大半はここでお別れです。
エイジング塗装直後。
エイジングはブリックと調子を合わせるほか、人工的でありながら退廃感の演出を可能にします。
弊社では造形と、補修工事にもこの技法を用いております。
住民のみなさまが普段目にする巻き込み部分もしっかり施工。
新築でもアンティークを取り入れたい!
経年変化に合わせた風合いにしたい!
といったお声にお応えします。
綺麗になって戻ってきた看板を取り付けて頭上の施工は完了です。
擬木もあります。
土間編はこちら。