カフェの岩山はこのようにして作られた!の(完結編)
「葛飾の新名所 :岩山のあるカフェ・サンワイズ!」
https://www.yawata-sakan.com/blog/18914
造形岩山施工のレポートをお伝えしてまいりました。
1回目は塀の解体工事からはじまり、鉄骨、鉄筋、
そしてモルタル塗りで岩山の原型ができるところまで。
2回目は、モルタル造形の工程をお伝えしました。
さあ今回は、岩山の完成をご紹介いたします。
これは、岩山の内部にあるニッチのデザイン壁
サイズ 縦40センチ 横50センチ のなかには左官のいろいろな技術が詰め込まれています。
赤い太陽から橙、白、青、緑と色分けをした材料を何層にも鏝で重ね塗りしてあり
羽ばたくハチドリは彫り込んでありるので奥の方には青色、緑色の層が見えるしかけです。
下の花畑は砂利を並べて白モルタルで固め、「洗い出し仕上げ」しています。
八幡専務が緑色層の上に青の材料を塗っている様子
八幡社長が一番最後の層・白い材料を塗っている様子
5層色分けの壁塗りが終わりました。
固まったら、ルーターでハチドリ模様を彫刻しています。
失敗の許されない作業です。
ハチドリ模様が出来上がりました。*2018年 10月
ペンキで描いたものではない立体感、
ぜひ直接触れて深いあじわいを感じていただきたいものです。
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あけて2019年 10月
内部の白い壁の仕上げに取り掛かりました。
仕上がっている造形部分・デザイン窓をしっかり養生し
白いタラソミックスというバリ発祥の材料を塗っていきます。
*タラソミックス:海洋性のエネルギーを持つ珊瑚や貝殻とトラバーチン系の素材のナチュラルな左官材です。
八幡社長が、 エンバルという曲面用の鏝でカーテンのドレープを造形中
エンバル鏝
円を張る作業からこの名が付きました。
Rの大きさに合わせたくさんのサイズがあります。
曲面の仕上げには最適の鏝です。
今度は四半鏝で折り重なる ひだのたるみの表情を成形しています。
窓の上、カーテンのドレープの完成です。
完成した岩山内部の全体像
クリスマスには椅子を並べてでお客様をお迎えしました。
クリスマスの夜バージョン
夜の岩山のライトアップ
山頂のお城も照らされています。
岩に刻まれた カフェの Sun y ‘s のサインが闇夜に浮かび上がります。
そして朝。
雨の日はこのように濡れた感じになります。
基礎部分には隆起した地層が造形されています。
アンモナイトの化石発見!
カップの窪みから健気に伸びている植物たち
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気が付いたら、あしかけ4年。
工事の記録をまとめようと書き始めまたブログも1回、2回では終わらず
3回目の今回で完結となります。
ながながとお読みいただきありがとうございました。
現在、カフェは緊急事態宣言延期に伴い休業を延長させていただいております
お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、一刻も早い事態の収束と皆さまと
ご家族様のご健康をお祈り致します。
時々、山の上城には鳥たちが休んでいきます。
鳥のように早く自由に飛び回れる日がきますように。
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カフェの岩山はこのようにして作られた!のブログまとめ
こちらもあわせてご覧ください。
1回目は、塀の解体工事からはじまり、鉄骨、鉄筋、
そしてモルタル塗りで岩山の原型ができるところまで。
https://www.yawata-sakan.com/blog/18928
2回目は、モルタル造形の工程をお伝えしました。
https://www.yawata-sakan.com/blog/18985
「岩山ドーム」の床の玉砂利洗い出しデザイン
https://www.yawata-sakan.com/blog/18462
ビールストーンによるカフェテーブルのテラゾー仕上げ
https://www.yawata-sakan.com/blog/18865