高砂中学でのこども左官体験 2018
平成30年6月30日(木曜日)、葛飾区立高砂中学校で開催された
様々な職業の方から仕事を学ぶ「高砂ハローワーク」に講師として参加してまいりました。
これは、生徒が実際の仕事について理解を深め、将来の夢や希望、
目標に繋げる力を身につけることを目的に、毎年行なわれています。
☟ 葛飾区の広報 (平成28年版の記事です)
http://www.city.katsushika.lg.jp/information/kouho/1005541/1011808.html
小中一貫教育校である高砂中学校では、高砂ハローワークを小中連携授業と位置付けており、
当日は制服姿の中学生と私服姿の小学生が一緒に授業を受ける様子が印象的でした。
八幡工業からは 八幡社長、斎藤、谷の3人で2コマの体験授業を受け持ちました。
小学生は「光る漆喰ボール」をつくりました。
八幡社長の指導のもと 6年生が5人参加してくれました。
あらかじめ土と砂しっくいで下地が出来た状態のボールに
好みの色絵の具を混ぜた漆喰クリームを塗って
あとはひたすらガラスの瓶やコップで磨く作業。
これは、左官の鏝で土や漆喰を塗り磨くことで、
ピカピカ光るきれいな壁や床が出来上がるのを感じてもらうねらいです。
と、むずかしいことはさておき
みんな光るボールに夢中で瞳がキラキラしていました。
さて、同じ美術室のこちらサイドは中学3年生
10人が参加しての制作です。
これは、左官の技法のひとつ「掻き落とし仕上げ」のパネル。
あらかじめ 社長が作った見本です。
「掻き落とし仕上げ」
モルタルなどの表面が完全に乾く前にコテ・ブラシ・剣山などで引っ掻き、
表面に細かい凹凸のある表情にする左官ならではの伝統的な装飾工法です。
優しく深みのある肌合いと質感に仕上がり、品格のある佇まいを実現できる。
左官職人の卓越した技術と経験値により、落ち着いた質感や柔らかい佇まいを
表現できるため、高級住宅の外壁や塀などに多く使用されています。
この高級仕上げを体験してもらうのが目的です。
まずは材料を鏝で塗り付けのばします。
そのあと、あらかじめ用意してきてもらった 名前のステンシルシートを
上からのせて 色ちがいの材料を塗ります。
そ~っと ステンシルをめくるドキドキの瞬間。
こちらは黄色から緑へのグラデーションに挑戦。
このあと、終了時間まで鏝を使ってカリカリと掻き落としてもらいました。
ひとりの生徒さんから 最後の感想で、
「鏝で塗るのはむずかしかったけど、楽しかったです。
そして、材料の乾き具合のタイミングを見計らって掻き落とすのは難しいので
左官屋さんは大きな壁をどうやっているのすごいな~と思いました。」
左官という仕事の面白さ、奥深さ、など感じてもらえたようでらうれしいです。
みなさん お疲れ様でした。