版築仕上げは、マンションの顔になります。
今回はマンションのエントランスの壁に施工しました
「塗り版築」のご紹介です。
版築(はんちく)とは枠の中に土などを突き固めて塀を作る工法で、
万里の長城の城壁にも使用されている古くからある工法です。
その版築工法を塗りで表現したのが「塗り版築」仕上げです。
*制作中の様子 (両側は石調のタイル)
ボーダーで色が変化し 積み重なった地層のように重量感 ・素材感が楽しめます。
使用材料:ジョリパット爽土 版築仕上げ
色土と 骨材の砂、そして樹脂、すべての材料がセットになっています。
設計のイメージプラン
施工前 コンクリートの躯体部分をモルタル補修した段階
シーラー処理
塗り分けのサイズ、色、骨材の指示書
エントランスホールの右側の壁にも2か所 「塗り版築」
色土は3色、仕上げの方法も3パターンと複雑なご指示です。
寸法を測って、石膏ボードに墨出し
施工面全体に下塗り
下塗り用は樹脂と骨材のみ
仕上げの上塗り用材料は5種の袋に分かれています。
色ごとに調合攪拌して、一段飛ばしで塗っていきます。
乾いたころ合いをみて掻き落とし仕上げをしています。
この日はここまで。
翌日、別の色を塗りつけ 残りのラインを仕上げていきます。
色がはみ出して汚さないように細心の注意が必要です。
刷毛引き仕上げのラインをしている様子
ちなみに、その一段上が掻き落とし仕上げ
下の段は削り出し仕上げ となっています。
堂々の完成です。
照明効果が映え、鮮やかな地層がうかびあがっています。
朝、昼は硬質でスタイリッシュなデザインが、
夜はライトによって温かみのある表情にかわる。
従来、版築は伝統的な工法を用いるお城や 格式ある旅館やホテル
大型商業施設など、時間とコストをかけられる場所への施工に限られていました。
しかしこの「塗り版築」によって、もっと身近にお使いいただけるようになりました。
今回のマンションのエントランスのように、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジョリパット爽土 版築仕上げは施工難易度が高い仕上げとなっております。
また、版築仕上は、施工する面積、層の高さや層の数、使用する色土の数や
色土の混色作業などにより、現場ごとに工期や作業費用が異なります。
施工をご検討・ご要望の際には 一度ご相談ください。
アイカ 「版築仕上げ」専用ホームページ
http://www.aica.co.jp/products/fill-w/jolypate/industrial/10soudo/